- 脱毛看護師は高給与で残業なし、休日多めって本当?
- 大変なところやデメリットを知りたい
- 脱毛看護師の仕事は飽きそうだけど実際どうなんだろう?
- 脱毛看護師になった後の将来性やキャリアが不安・・・

今回はこのような疑問にお答えしていきます!
脱毛看護師のリアルな本音を調査するため、下記記載の現役脱毛看護師2名にインタビューしました。
- 個人経営脱毛クリニック勤務、6年目のベテラン脱毛看護師(美容皮膚科経験あり)
- 大手脱毛クリニック勤務、2年目の脱毛看護師
多角的な視点で脱毛看護師のリアルを調査するため、あえてベテラン脱毛看護師と2年目脱毛看護師の2名にインタビューをしています。
インタビュー内容を元に、「脱毛看護師の実態」について完全解説していきます。
インタビューした脱毛看護師
今回インタビューをさせていただいた、2名の現役脱毛看護師を紹介します。


脱毛看護師といえば「YuNiさん」というくらい美容看護師界隈で有名。美容皮膚科クリニックでの経験もありながら、脱毛看護師の道に進み、脱毛のスペシャリストとして活躍。脱毛看護師としての実績・スキルを買われて、クレストスキンクリニックの立ち上げに携わる。現在はクレストスキンクリニックの看護師長として活躍中。今後も美容クリニックの立ち上げを予定している。美容看護師としての学識の高さと経験を活かして、脱毛をメインに有益な美容情報をTwitterで発信中。


看護師歴12年のベテラン看護師で、病棟・訪問看護・透析・一般クリニック・応援ナースを経験し、30代未経験で脱毛看護師に。大手脱毛クリニックで、日々スキルを磨きながら活躍中。これまでの看護師としての経験談や脱毛看護師の本音や実態、明日から役立つ脱毛知識など、有益情報をTwitterで発信している。人の役に立つ医療を追い求めて転職を繰り返し、脱毛クリニックに辿り着いた経験から看護師の転職相談にも親身に対応している。
脱毛クリニック看護師のデメリット5選


現役脱毛看護師のお二人に、「病院と比較したデメリット」「美容外科・美容皮膚科と比較したデメリット」について本音で語っていただきました。
- 臨床経験としてカウントされない
- 上司や先輩が年下の可能性がある
臨床経験としてカウントされない



脱毛クリニックに限らず、どの美容クリニックでもそうですけど臨床経験としてカウントされないのはデメリットかなと思います。
上司や先輩が年下の可能性がある



メリットとデメリットがあるのかもしれないですけど、脱毛の施術しかないからこそ、若くても上の役職につけるんですよ。これは役職に就く側からするとメリットなんですけど、後から入ってきた人で年齢の高い方とか、病棟経験が豊富な方からすると自分より年下の役職者から教わるっていう状況になるんですよね。その時にそれを受け入れられるのかどうかですね。
やっぱり美容皮膚科とかよりも脱毛クリニックの方が出世は早いと思うので。
- 看護技術が落ちる
- 仕事内容が単調で飽きる人は飽きる
- 美容医療を幅広く学ぶことができない
看護技術が落ちる



点滴や採血などは脱毛クリニックではやらないので、看護師が思い描く看護技術っていうのはほぼ身につかないと思います。



逆に考えると点滴・採血が苦手な人にとっては、そういった看護技術をしなくてもいい、できなくても働けるっていうメリットにもなり得ますかね?



確かにそうですね!できないって人からしたら、凄くありがたいかもしれないですね!
仕事内容が単調で飽きる人は飽きる



脱毛っていう1つの施術しかないので、飽きちゃう人は飽きちゃうんですよ、それはもう仕方ないと思うんですよね。
どこをラインにして「施術ができるようになった」と感じるかは、個人差があるところだと思うので、「脱毛のやり方を覚える」っていうところをゴールって思っちゃうと、早めに飽きがくる。
でも、脱毛のやり方自体を覚えたとしても、その後の接客接遇の学びだったりとか、基礎だけじゃなくて脱毛の学びを深めていくと、もっともっとやることはたくさんあるし、楽しく仕事できるかな~と思います。
その人の中で、もう脱毛はマスターできたって思ったり、自分で学んでいく姿勢とかがないと、つまらなく感じるんじゃないかな~と思います。



単調と言っても、使える機械が増えたり、リーダー業務やったり、指導に入ったりしていくと仕事のバリエーションが増えるんですよ。続けていけば単調な生活とも縁が切れる気がしてるので、早く見切りつけちゃうと損な気もしてますね。
多分上いくほど楽だなって思ったんですよ、最初の内に。
主任とか師長とかずっと座ってて、デスクワークで私よりお金もらってるなんていいなーと思って。



深堀して勉強したり、役職に就くなどして他の業務に携われるようになれば、飽きることは回避できそうですね!
脱毛看護師になってみて、実際に飽きたことはありましたか?



最初は思ったより覚えることあって大変そう!飽きるなんて滅相もないって思ったんです。
その後研修が終わって慣れてきた時に「え、これ一生続くの?」って、飽きを通り越して「絶望」みたいな時期があったんですよ(笑)
「これ一生!?これ、大丈夫!?」って思いながら照射してました。
でも臨床には戻らないと決めていたので、そのまま続けてたら「知識も技術も実は凄く学ぶべきことがいっぱいある分野だ」って思って。専門書とか買ってみたら分かったことなんですけど。一瞬飽きそうな時期があったけど脱毛に関して知ると、飽きるどころかすごく深堀できる分野だって発見してからは、もう「飽きる」は無縁かなと思ってます。



色々乗り越えての今なんですね!
絶望の時期を乗り越えてから、脱毛のやりがいや楽しさを感じられるようになったんですか?



そうですね。1ヶ月くらい絶望していたんですけど、良くも悪くも予定調和で事件が起きないから、平和だなと思って。
それを求めてここにきたのに、辞めるのはもったいないぞって言い聞かせました。「飽き」と「平和」は2つで1セットなので。
「飽きてもいいじゃん平和なら」って思って、続けてる中で脱毛勉強しようってなって、そこからもう楽しさ爆上がりですね。



凄く希望を持てますよね。積極的に専門書とかで勉強して、学びを深めていくことで、みんな脱毛看護師の仕事を楽しいって思えるかもしれないですね。



そうですね。飽きるのが嫌な人は、積極的に勉強したらいいのかなって思います。
飽きるなんてやって数か月の人間が簡単に言える分野じゃないんですよ、絶対。
YuNiさんみたいな超人がいるから、知識も技術もYuNiさんのレベルに辿り着くまで何年もかかる分野だと思うので。
なので数か月で飽きるなんて失礼なくらいだと思うんです。色々研究して、本当にマスターしてみる気になれば飽きない。とにかくまずは勉強してみてくださいって思います。
美容医療を幅広く学ぶことができない



美容クリニックの中では、得られる知識や技術が少ないっていうのが、美容看護師としての成長を考えた時にやっぱり少ないのかなと思います。美容外科に勤めていればみなさんが不安に感じるような看護技術の低下はない、、というかむしろ向上すると思うので、その点と比較すれば脱毛クリニックはやっぱり看護技術が落ちるだろうなと思います。
脱毛クリニック看護師のメリット19選


「病院と比較したメリット」「美容外科・美容皮膚科と比較したメリット」について、それぞれ挙げてもらいました。
- 夜勤がない
- 残業がない
- 高給与
- 無料で医療脱毛を受けられる
- 急変・急患がなく予定調和
- 退院支援やQOL、命の話をしなくていい
- 好きなことを仕事にできる
- 接遇マナー・ビジネスマナーが身につく
- 若い人と話せて楽しい
残業がない



脱毛クリニックは残業全くないかな、と思います。ほとんどないですね。



前残業は30分くらいあるクリニックもありますけど、終業後の残業はないですね。終業間近になったらタイムカード切るのを待ってる感じですね。
高給与



前に働いてた脱毛クリニックなんですけど、そこは給料が良いことで有名なクリニックで、給料は病棟の時の倍ぐらいですね!
私、病棟のとき大体25万とかなんですけど、その脱毛クリニックは50万くらいかな。



凄いですね!ボーナスは病棟の方がしっかりある印象ですけど、年収換算にしたらどうですか?



年収もかなり上がりましたよ!そのクリニック、ボーナスも年に100万くらい出てたんですよ!まあ、一番いい時にいたっていうのもあると思うんですけど、給料は圧倒的に良いと思います。
無料で医療脱毛を受けられる



医療脱毛を無料で受けられるのもメリットですね!
営業時間内でも空いてる時間なら自分の脱毛してもいいよっていうクリニックもあれば、休み時間とか営業が終わった後なら自由にやっていいよっていうクリニックもありました!



みんな自分で照射してます!VIOなど自分でできないところは、昼休みに他の子に頼んでやってもらってますよ!
急変・急患がなく予定調和



脱毛クリニックに限らず美容クリニック全般的になんですけど、急変・急患、呼び出しがないから、ストレスも溜まりづらいんですよね。ストレスが全くない訳ではないけど、「今これ起きるの?」とか「これ何が起きてるのか分かんない」とか、不測の事態が起きるっていうストレスが基本的にないのは大きいメリットだと思いますね。
好きなことを仕事にできる



美容が好きで転職してくる人が多いと思うので、完全に好きなことを仕事にできるのはメリットだと思います。



相性が良ければ仕事が遊びになる分野だと思ってます。本当に楽しいんですよ!照射だけじゃなく剃毛とかも楽しくて。私が剃毛したいから患者様に剃らないできて欲しいって思ってて(笑)本当に楽しいからやらせてください!みたいな感じなので。
若い人と話せて楽しい



脱毛クリニックの患者様は若い人が多くて、自分に近い話題を話せるので、それが楽しいですね。



美容が好きで美容看護師になる人が多いように、美容クリニックの患者様も少なくとも美容に興味があるから来院されているわけなので、共通項も少なからずあって自然と会話も弾みやすいですよね◎
- 単独行動できて医師・看護師と連携しなくていい
- 覚えることが少ない
- 採血・点滴しなくてもいい
- 雰囲気がゆるい
- クレームが少ない
- 美容でメジャーな施術を徹底的に学べる
- プレッシャーが少ない
- 仕事内容の割に高給与
- 休日多め
- 入職のハードルが低い
単独行動できて医師・看護師と連携しなくていい



多少チームワークが苦手な看護師だったとしても、施術部屋に入ると自分と患者の1対1になるので、病棟時代に周りと連携するのが苦手だった人とかは、脱毛看護師の仕事はやりやすいって感じるかもしれないですね。



医者とも他の看護師とも連携しなくて済むのは本当に助かります。脱毛は自分の思った通りのタイムスケジュールで動いていいから、これは本当に楽ですね。
覚えることが少ない



やることが限定的で、勉強する範囲とか覚える手技も少ないので、けっこう早めにプロになれるというか一人前になれる。一つのことを追及できるのも良さかなと思います。
雰囲気がゆるい



脱毛クリニックの方が雰囲気がゆるいですね。
美容皮膚科とかの方がちょっと殺伐とした雰囲気になっちゃう時があるかな~と。
私美容皮膚科も長く勤めてたところとか、ちょこちょこ見に行ったところとかあるんですけど、施術メニューが多いから新人さんは最初の内はできる施術が限られるじゃないですか。あと上の人は全部施術できるけど、上の人の中でも全行程できる人と、途中からできない人っていうのが混在してたりとか。
そうすると全部できる人に施術が集中したりするんですよ。できる人がこの人しかいないから、またこの人にお願いするしかない、みたいな。そうなると仕事が偏っているナースからすると「またか」みたいになっちゃうと思うんですよね。



確かに、できる人に施術入ってもらう分、他の仕事を請け負うとか、仕事の負担量がみんな平等になるようフォローしてもらえなかったら辛いですね。



そうなんです。脱毛クリニックの場合は、みんなが一律に脱毛できるじゃないですか。だから仕事をみんなに振り分けられるので、殺伐とした雰囲気にはなりにくいし、穏やかな雰囲気になりやすいかな、と。



確かに、それは脱毛クリニックならではの良さですね!



そうですね。なので、それこそ人間関係が不安って思ってる人だったら、そういう意味では脱毛クリニックの方がちょっと優しいかなっていう気がします。
クレームが少ない



美容皮膚科で働いていた時と比べると、脱毛の方が圧倒的に少ないです。
美容皮膚科でシミ治療とかしてる患者様とかは、こっちからしたらシミ薄くなってるんですけど、患者様は完全にシミが消えてると思ってて、それがクレームに繋がったり。
それ以外にも、美容皮膚科ってお顔を触る施術で、患者様にとってお顔ってすごい大事な部分じゃないですか。なのでちょっと扱いが雑とか、対応が気に食わないとか、そういうクレームもあったと思います。
美容でメジャーな施術を徹底的に学べる



美容クリニックって、美容外科とか美容皮膚科とか色々な施術をやってるけど、どこにいっても絶対脱毛ってあるんですよね。美容の中で最もメジャーな施術である脱毛を徹底的に学べるっていうのはメリットかな、と思います。
私が美容皮膚科から脱毛クリニックに転職した時に感じたのが、脱毛クリニックの方が脱毛の知識のもっと細かいところとか色んなことをもっと踏み込んで教えてくれるなって思ったんです。
やっぱり脱毛専門としているだけあって、脱毛のプロを養成していくっていう理念を持って、細かく教えてるんだろうなって感じましたね。



最初に脱毛クリニックで脱毛のスキルを極めて、後々美容外科・美容皮膚科に転職したら、段階的に美容医療を学びやすそうですね。
プレッシャーが少ない



脱毛の場合そんなに明らかに失敗とかないのと、だいたい脱毛効果出るので施術者のプレッシャーが少ないと思います。しかも、すぐ上手くなるから施術に対するプレッシャーというか精神的負担は他の美容クリニックに比べたら少ないかなと思います。



美容皮膚科クリニックのようにお顔の施術がメインというわけでもないので、そういうプレッシャーも少なそうですね。
仕事内容の割に高給与



美容外科でしっかりインセンティブが入るところってかなりお給料高いと思うんですけど、前に働いてた月50万出る脱毛クリニックだと、美容外科でしっかりインセンティブ入ってるところとトントンぐらいなのかな~と。
美容外科はインセンティブがしっかり入ってくると十何万も出るって聞いたことあるので、、となると多分40万後半ぐらいとか出てると思います。
一番給料がいいところの脱毛と、美容外科でしっかりインセンティブ入るところがトントンぐらいになるのかなと思っていて、ただアベレージ的には美容外科の方がちょっといいのかなあ、と。



やっぱり仕事内容の割に休みが多いしお給料も高い傾向にあると思います。クリニックによりますけど、そういう傾向はやっぱりあって、みんな美容皮膚科に憧れるけど、やっぱり2~3万安いところが多いし年間休日も脱毛クリニックより少ないから、数字の上での働く条件はいいかなと思います。



覚えることが多くて業務内容の幅が広いのは「美容外科>美容皮膚科>脱毛クリニック」の順ですけど、給料の高い順は「美容外科>脱毛クリニック>美容皮膚科」となることが多いですよね。
休日多め



休みはけっこう多い傾向があるなと思って、大手とかだと年間休日140日くらいあるので、ほぼ週4勤務くらいのイメージですね。
実際に大手脱毛クリニックの求人を見てみると、下記のように年間休日162日取得できる求人も見られます。
この脱毛クリニックは働き方が選べることで年間休日を多く取得できるようになっています。
他にも大手脱毛クリニックの求人では、年間休日120日以上のところが多くみられました。


入職のハードルが低い



美容外科・美容皮膚科と比べて、入職のハードルは一番低いかなと思ってます。外科はオペ室経験、外科経験が優遇されたりするけど、脱毛クリニックは新卒OKとか臨床経験半年~OKとか!



点滴メニューとかもない、本当に脱毛メニューだけのクリニックだったら、採血・点滴技術もいらないので、臨床経験が浅くても入りやすかったりしますよね!
脱毛看護師の仕事内容・1日の流れ


ここからは、「脱毛クリニックにおける看護師の仕事内容や1日の流れ」「1日の施術人数と1人当たりの施術時間」について解説していきます。
1日の流れについてはクリニックによって異なる部分もあるので、あくまでも一例として参考にしてくださいね。
1日の業務スケジュール例
患者様の情報収集・環境整備・朝礼
- 部屋の準備
- 患者様の案内
- 脱毛の施術
- 部屋の掃除・片付け
①~④を繰り返し
休憩時間が〇時~〇時と決まっているところもあれば、個人個人が休憩を取れる時にバラバラで1時間休憩を取るというところもあります。
- 部屋の準備
- 患者様の案内
- 脱毛の施術
- 部屋の掃除・片付け
①~④を繰り返し、終業前にクリニック内の環境整備・清掃を最後に行う



朝礼では、その日に来院される患者様の情報共有をします。対応を気を付けた方がいい方やお肌のトラブルを抱えている方など、色々あるので共有していきます。
あとは完全に個人の仕事で、担当する患者様を割り振られていて、追加で情報収集したり、スムーズに脱毛ができるようにお部屋のセットをして、施術を開始していきます。
1日の施術人数と施術時間
全身脱毛など大きなパーツの脱毛メニューしかないクリニック
施術人数:1日3~4人
1人当たりの施術時間:長くて2時間~2時間半の施術
顔脱毛など細かいパーツの脱毛メニューもあるクリニック
施術人数:1日7~8人(10件以上することも)
1人当たりの施術時間:30分~2時間半(脱毛するパーツによって変わる)



脱毛するパーツが細かく設定されているところは、1日10人以上対応することもザラにあります。



リーダーが施術者の采配をするんですけど、同じパーツの施術が続いて辛くなることがないように、調整してくれます。ヒゲだけ続くのも辛いけど全身だけも辛いので。
全身脱毛で施術人数は少ないけど長丁場で辛いって人もいないし、ヒゲ脱毛ばっかりVIO脱毛ばっかりとか細かいパーツの連続で施術人数多くて辛いっていう人もいないように、まんべんなく割り振りをしてくれます。
現役脱毛看護師の本音


- 病棟に戻りたいことはある?
- なぜ美容外科・美容皮膚科ではなく、脱毛看護師を選んだのか?
- 学生時代から美容看護師に興味があった?興味を持ったきっかけは?
上記4点について、現役脱毛看護師のお二人に本音で語っていただきました。
病棟に戻りたいと思うことはある?



YuNiさんは大学病院で3年勤務されていましたが、病院に戻りたいと思ったことはありますか?



ないですね!全くないですね~。病棟の仕事自体は嫌ではなかったんですけど、病棟で働いている人たちは本当に嫌でした。私も(先輩から)言われるけど、それよりも他の人たちが同じように注意を受けてる姿を見るのが嫌でした。みんなの前で晒上げるみたいなことをしてて…そういう風習みたいなのが凄く嫌でしたね。



当時、ストレスが凄くて中途覚醒があって眠れなかったんです。片頭痛も持ってるんですけど、吐いちゃう感じの片頭痛で、吐いて動けなくなるっていうのが月に1回くらいあったんですけど、病棟辞めたらピタっとなくなったんです。だから、そういう体調面からも今はすごく元気に働けてるので、辞めて良かったなって思います。



山下さんは色んな医療施設をご経験されてきたと思いますが、脱毛看護師になってから、病院やその他の医療施設に戻りたいって思ったことはありますか?



1回もないです。学生だった時は人助けをしたいと思って医療の道にきたんです。医療の道が一番人の役に立てて社会貢献になると思ってたんですが、実際病院の中で働けば、もう意思疎通できない人が無理やり生かされてるみたいな場面をたくさん見てきたし、それが国のお金で賄われているっていうのが本当に信じ難くて…。
病院の収益のためにギリギリ病気じゃない人を入院させたりとか、その結果認知症が進行して家に帰れなくなったりとか…誠実じゃないこともあって。
自分がやってることって何だろう…これ本当に人助けかな?って思って、それが仕事として割り切れなかったんですよね。



そういうことをするために勉強したわけじゃないし、国家資格取ったわけじゃない。医療従事者として、本当にその医療を求めている人の願いを叶えて笑顔を見て、それでお金をもらうってことがやりたかったので。
だから、透析とかリハビリとか訪問看護とか色々な医療施設に行ったんですけど、どこに行っても私の思ってる医療はできなくて…。



どこに行っても不誠実な部分があったんですか?



やっぱり慈善事業じゃないから、潰れるわけにはいかないので。必要悪だとは思うんですけど、不誠実な部分を感じるところがあって、もうこの国のこの時代の医療では私のやりたいことはできないなって思って。
だから本当に看護師辞めてもいいって思った時期も何回もあったので、一般の転職も何回か試みたんですよ。
でもやっぱり転職のしやすさとか、雇用条件が看護師よりも悪いんですよね。入るのが難しい割に給料が低いとか、派遣社員からとかなので、一般転職をしたいとも思えなくて。



せっかく看護師資格もあるし経験もあるし、アセスメント力が何か役立たないかなって思った時に、美容の分野があったんです。美容って命に関わらないし、相手が求めてることを提供してお互いWin-Winみたいな、悲しい思いを誰もしない医療が美容ならできるかと思って美容の道にきたんです。
自分がやりたい医療ができるのは、本当に美容しかないと思ってて、だから病棟に戻りたいなんて思えないですね。



色々なところを経験してきたからこそ、重みのある言葉ですよね。



そうなんですよね、ある意味境地かなと思ってて。
色々やってみてダメだったから、ここしかないっていうのを体験を持って分かってるので、脱毛看護師を辞めようとは思わないですね。
なぜ美容外科・美容皮膚科ではなく、脱毛看護師を選んだのか?



まず、脱毛クリニックで働く前に美容皮膚科で働いてて、病院辞めた後に一番入りたかったのも美容皮膚科なんですよ。
私、元々地方にいて初めて入職した美容クリニックも地元のクリニックだったんですけど、当時地元にある美容クリニックって本当に少なくて、その中で求人を出してるところが一つしかなかったんです。でも幸いにも、そこは美容皮膚科だったし、丁度いきたいなと思ってたクリニックだったから、そこを受けて美容看護師人生をスタートしました。



その後に脱毛クリニックに転職されたんですか?



美容皮膚科→美容皮膚科→美容クリニックのアルバイト→脱毛クリニックですね。脱毛クリニックで働いてる時も、たまにアルバイト単発で行ってたこともありました。



元々は美容皮膚科に入りたいと思って入って、美容皮膚科で働いていたYuNiさんが脱毛クリニックで働くようになったきっかけって何ですか?



2つ目の美容皮膚科で働いた後、正社員で働くのに疲れちゃって、本当に自分が行きたいって思うクリニックが見つかるまでは、アルバイトして生活しようと思って、美容クリニックのアルバイトをしてたんです。
そしたらコロナが流行り出して、その時にバイトが全部なくなったんです。それで求人見てたら、脱毛クリニックの求人がほとんどだったんです。そこで初めて脱毛クリニックを受けて入職することになったんですけど、今まで美容皮膚科で働いていて脱毛も好きだったし、好きなことできるんだったらとりあえずいっかみたいな。絶対脱毛クリニックに入りたいっていう感じではなかったです。
でも、せっかくその脱毛クリニックに入職したんだから、脱毛極めてやろうと思って自分で勉強したら楽しくなって、今も脱毛看護師を続けてるっていう感じです。



山下さんは臨床経験もあって、色々な医療施設でも働かれてて経験豊富ですよね。なので色々と職場を選べると思うんですけど、その中でなぜ美容クリニックを選んだのか、美容クリニックの中でもなぜ美容外科・美容皮膚科ではなく、脱毛看護師を選んだのかをぜひお聞きしたいです。



かなり現実的な理由で、でもみんなこんなものだと思うんですけど、美容外科は無理で美容皮膚科は地方にないからです(笑)
地方都市なのでそもそも美容クリニックが少なくて、美容皮膚科は外科と併設しているところしかなくて、手術室やったことないしやりたいとも思わないから、美容外科は私には無理って感じで、もう消去法ですね。



美容皮膚科だけのクリニックはそもそもないし、美容外科に対しては興味が湧かなかったんですね。



個人的に「一重には一重なりの美しさがあるから、二重にしちゃうなんてもったいない」って考え方なので、何でわざわざ美しさを捨てにくるんだろうみたいな気持ちで施術するんだろうなと思って。
今まで沢山渡り歩いた転職歴の中で、延命とかをやってる自分が本当に嫌だったから、自分が納得できない仕事はできないなって思ったんです。



脱毛も飽きるかもしれないとは思ってたんですけど、脱毛で毛が抜ける感動とか利便性とか知ってるから、これが無意味だと思うっていうのが想像できなくて。飽きるかもしれないけど、どの仕事をしても絶対いつかルーティーンになって飽きちゃうから、飽きるまで年数は違うかもしれないけど、脱毛なら自分のポリシーに反することなく仕事ができるはずだと思って。脱毛でもいいだろうって感じで消去法ではありましたが、納得してきましたね。
学生時代から美容看護師に興味があった?興味を持ったきっかけは?



私は学生の時は本当にド田舎に住んでたので、美容看護師っていうのが頭から欠落してたっていうか、本当に考えたことなくって。大学行ってその附属の病院でそのまま働いたんですけど、ずっとその病院で働くつもりはなくて、看護師って病棟で働く以外にも何かあるのかな~って感じで、求人見ててそれこそ転職サイトの非公開求人とかもあるじゃないですか。そういうの見てた時に、美容クリニックが出てきて、「あ!美容クリニックってそうか、クリニックだから看護師いるわ!私これだ!」みたいな(笑)



求人見て美容クリニックがいい!ってなったのは「美容」っていうところに惹かれたんですか?お給料とかもあるかもしれないですけど、求人を見てどの部分で美容クリニックに惹かれたとかありますか?



でも、やっぱ美容ですね。
子供の頃に親から何か資格を取ったら自由にしてもいいって言われてて、それで看護師資格を取ったみたいなところがあるので、そもそも看護師になりたかったわけじゃないし、看護の仕事を続けたいっていうのもなかったんですよね。その中で、看護師の求人も見ていたら美容を見つけて。そもそも美容って、やっぱり女の人である限り好きだし。だからその分野に行ってみたいな、って本当に興味本位から始まりました。



山下さんは学生時代から美容看護師に興味がありましたか?



全然なかったですね。あれじゃないこれじゃないって言ってそれを繰り返して、美容に辿り着いたので、最初は全く興味はなくて。
本当は保健師をやりたかったんですよね、資格だけ持ってるんですけど。



私も保健師の資格だけ持ってて、全く活かせてないです。保健師って人気過ぎるのか、派遣社員にはなれるけど正社員にはなれないイメージです。



そう!本当にそうなんです!保健師って活躍できるチャンス少ないですよね!お年寄りの保健に関わるのはちょっと面白くないから、若い人が対象の産業保健師をやりたかったんです。でも、やっぱり派遣からだし産業保健師やってる企業自体がめちゃくちゃ少ないので狭き門で、給料も良くないし、だから保健師もちょっとできなかったですね。
一般転職は雇用条件が看護師より悪いからしたいと思えなくて、保健師も条件面で候補には上がらなくて、それで求人を探していく中で美容に辿り着きました。
脱毛看護師のやりがい・魅力・楽しさ


現役脱毛看護師であるYuNiさんと山下さんが考える「脱毛看護師のやりがい・魅力・楽しさ」は以下の通り。
- 最大限の効果を出すために機械の設定を考えたり工夫しながら施術することが楽しい
- 施術中も楽しい時間を過ごせる
- 効果が分かりやすいため患者様にも喜んでもらいやすい
- 1つの分野を極める楽しさと奥深さが魅力
それぞれの理由についても、詳しく語っていただきました。
最大限の効果を出すために機械の設定を考えたり工夫しながら施術することが楽しい



私個人としては、脱毛の機械を触るのがすごい好きなので、設定値を考えたり波長を選択して、その患者様の脱毛の効果をいかに出していくかっていうことを考えながら施術するのが凄く楽しいですね。最高のパフォーマンスを出したいっていう気持ちでやると楽しさを感じます。
病院と違って「キレイになりたい」とか前向きな気持ちで来院される人が多いので、効果が出始めると「抜けました!」みたいな感じですごい喜んでくれるし、患者様が明るくなる姿を見られるのが嬉しいし、こちらも明るい気持ちになります。



ちゃんと脱毛効果出してあげたい!って思うので、様子見ながら効果がしっかり出るように、設定とかを考えながらやるのが楽しいですね!
施術中も楽しい時間を過ごせる



健康で元気な人が来院されるので、スムーズに会話ができて楽しい時間を過ごせるっていう魅力もあって、それも楽しさの一つかなと思います。



病棟では、意思疎通できない人とか認知症の方や難聴の方だったりして、会話を楽しむってことはほぼないと思うんです。むしろ楽しむ暇もないくらい忙しい…。でも脱毛クリニックの患者様は年齢層も若くて、自分に近い話題を話せるのでそれが楽しいですね!
効果が分かりやすいため患者様にも喜んでもらいやすい



毛が太いところがまず早めに抜けてくるので、多分一番気にしてるところに最初にダイレクトに効果が出ると思うんですよね。なので効果が分かりやすくて、患者様にも喜んでもらいやすいところもいいなって思います。



脱毛って効果が分かりやすいの凄くいいですよね。お肌の施術とかって効果が分かりにくい場合もあったりして、個人的に患者様への説明のやり辛さを感じた経験もあるので。脱毛の施術でそういう経験はなくて、脱毛のいいところだなと感じます!



そうですね!確かに美容皮膚科でシミの施術とかやってると、こっちからしたら薄くなってるんだけど患者様からしたら完全に消えると思ってて「いや、なんかシミ残ってるんだけど」とか言われちゃう、みたいなこともあるので。それに比べると、効果の分かりやすさや患者様に喜んでもらいやすいのは凄く良い点だと思います!
1つの分野を極める楽しさと奥深さが魅力



脱毛クリニックは美容未経験者に1番やさしいと思います。マスターしやすいイージーさがありながら、積極的に勉強してみると実は学ぶべきことがたくさんあって、すごく深堀できる分野ですね。
脱毛クリニックでは、脱毛の知識を細かく丁寧に教えてもらえますし、脱毛という1つの分野に絞って勉強していけるので、プロになるまでの道のりが比較的早く、勉強のしやすさもあります。
脱毛だけを徹底的に勉強できるので、学びを深めていくことで脱毛看護師としての成長を感じやすいのも魅力。脱毛のプロに近づいていくごとに患者様の施術や接客も楽しくなっていきます。
また、勉強のしやすさや極めやすいところが魅力でありながらも、脱毛を深く学べば学ぶほど奥深い分野であることも分かります。
脱毛看護師のキャリアプラン4選!


実際に脱毛看護師としてのキャリア形成を成功させてきたYuNiさんと、大手脱毛クリニックでのキャリアアップの実態を間近で見ている山下さん。
こちらのお二人が考えるキャリアプランは以下の通りです。
- 脱毛クリニックで役職者を目指す
- 脱毛機を制覇して脱毛のプロとして講師・コンサル業
- 美容外科・美容皮膚科へキャリアアップ転職
- 美容クリニックの立ち上げ
脱毛看護師はどんな活躍ができるのか?
それぞれのキャリアプランについて詳しく解説していただきました。
脱毛クリニックで役職者を目指す



まずはその法人の中で役職に就くっていうのが、簡単に考えられることかなと思います。脱毛クリニックの場合、望む望まないに限らず副主任から主任になって師長になるって感じで、けっこう繰り上げ繰り上げで上にいけるっていうところもあると思います。
なので、病棟師長になるのと比べたら簡単だと思います。



脱毛クリニックで役職に就くまでは何年くらいかかりますか?



大手だと1年ぐらいで役職に就く方は普通にいますし、小規模だと半年ぐらいで就いている方もいましたね。抜擢されることもあります。



人の状況次第だと思うので、早くて半年とかもあると思います。
院によると思うんですけど、地方だと3年目くらいで副主任になったりしますね。関東だと他に転職できる美容クリニックがたくさんあるので、人の出入りが激しいところもあって、繰り上げ繰り上げで半年とかで役職に就くこともあります。



脱毛クリニックの役職って何がありますか?



師長、副師長、主任、あと教育とか作ってるところだったら、教育担当とかもあると思います。



クリニックによって色々だと思うんですけど、師長、主任があります。将来的には、現場を離れた本社勤務もありえます。



役職者の仕事内容はどのようなものがありますか?



スタッフのマネジメントとか指導とか、環境を整えていくってところですかね。クレームがあった時とか問題が起きた時とかに、師長とか副師長とかがしっかり指導していくと思います。あと単純にシフト作成とかですね。
他にも今までと違う新しい脱毛機を導入するとかになったら、その指導だったりマニュアル作成もすると思います。



主任や副主任は新人看護師のプリセプターをやったり、教育をしてますね。師長はシフト作成したり、半期に一度スタッフと面談して仕事の状況を聞いたりしてますね。
あとは色んなスタッフからの意見を聞いて対応したり、本部からの指示をスタッフに広めたり、逆にスタッフからの意見を本部に持っていったり。



役職者は施術に入ったり現場仕事をすることはないですか?



クリニックによりますけど、役職に就いても普通に施術入りますよ。対応注意の患者様に率先して入ったり。大手だと全く施術に入らないところもありますかね~。



大手とかだと師長とかはデスクワークで、本当に緊急なことがない限り施術には入らなかったりします。



規模が大きめの院だと、リーダーがモニターを見て施術時間を管理してて「次この部屋〇分で空けてほしい」とか「そこの部屋に次この施術入れるから」とか部屋回ししてます。そういうところは施術に入らずに、ずっとモニターとにらめっこしてるナースがいるみたいですね。
脱毛機を制覇して脱毛のプロとして講師・コンサル業



別の脱毛クリニックに転職して、色んな脱毛機を制覇していくのもありです。脱毛機が数種類使えるだけでアルバイトもしやすくなりますし、脱毛看護師としての経験を積めるので、脱毛クリニック間で転職をして他の脱毛機の使い方を覚えていくっていうのはキャリア形成としてはいいかなと思いますね。



そうやって脱毛看護師としてのスキルを高めていくことができたら、脱毛のプロとしてコンサル業とか講師業をやっていくっていうのもありだと思います。知り合いのクリニックだったり、これから立ち上げするクリニックだったり、脱毛の知識・技術を身につけたいクリニックとかで、コンタクトを取ってやっていくのも良いと思います。
美容外科・美容皮膚科へキャリアアップ転職



美容外科とか美容皮膚科とか別の美容医療の分野に転職していくっていうキャリアもありますね。脱毛看護師の経験は美容外科・美容皮膚科への転職にも確実に有利になりますから。



美容で一番メジャーな施術である脱毛だからこそ、どこの美容クリニックにいっても活かされますよね。脱毛や接遇ができる分、教育コストもかからないので、美容クリニック側からしても脱毛経験者は欲しい人材ですよね。
美容クリニックの立ち上げ



上手く自分をブランディングしていって、美容クリニックの立ち上げに関わっていくのも一つのキャリア形成かなと思います。



YuNiさんは美容クリニックの立ち上げの話がたくさんきていると思いますが、それはTwitter経由ですか?



クレストスキンクリニックはTwitter経由です。クレストの院長先生から「院内の施工が始まるんですけど、施術者側の目線で院内の部屋の感じとかどうですか?」と相談されて図面を見せられたところから始まったんです。こうした方がいいとかアドバイスしているうちに、「うちで働いてもらえないですか?」とお話をいただきました。



もう一件、別の美容皮膚科の方は1年くらい前、クレストのお誘いがある前から「美容クリニックの立ち上げに関わりたいな~」と漠然と考えてたんです。そしたら、美容サロンを経営している人と知り合う機会があって、最初は普通の会話をしてたんですけど、話をしていく内に私の仕事の話になったんです。
「美容って売り上げどれくらいなの?」って聞かれて「このクリニックはこれくらい」「ランニングコスト的にはこれくらい」って話してたら、「別の事業をやろうと思ってたけど、脱毛系のクリニックやるって決めたから立ち上げるの手伝って欲しい」って言われて。



ドクターとかではなく、経営をされている方とお話をしていたら、トントン拍子で話が進んでいったんですね!



そうですね。まあ最終的にどこに着地するかは分からないですけど、今はそういう流れになってますね。



凄いですね!
美容クリニックの立ち上げをやりたいと思ったら、「仲の良いドクターや縁のあったドクターと一緒に~」というパターンでもできますし、「既に他の事業を成功されている経営者と一緒に立ち上げる」というパターンでもできますね!



そうですね!良い人見つけて一緒に事業をやってみたりとか、ありなんじゃないかな、と。今回のことで私も実感しました。
脱毛クリニック入職後の流れ(研修制度・独り立ちまで)


脱毛クリニックに入職してから独り立ちするまでの、大まかな流れを解説していきます。
あくまでも一例ですので、細かいやり方や流れはクリニックによって異なります。
入職後~独り立ちまでの流れ
脱毛やお肌の基礎知識と接客・接遇を学ぶ。
脱毛クリニックの規模によるが、多店舗展開しているクリニックであれば座学から始まることが多い。
マーキング※2・シェービング※3・照射方法を習う。
(※2脱毛では、照射しやすくするために照射部位にペンでラインを引きます ※3剃毛をすること)
先輩の施術の見学を行い、新人同士で照射練習をする。一通りできるようになるまで繰り返し練習。
先輩ナースが施術に入る時に、剃毛や拭き取りなどの介助にも入る。
先輩ナースのOKが出るまで、先輩ナースと一緒に患者様の施術に入り、スキルを磨いていく。
先輩ナースが問題なく患者様の施術に入れると判断したら、独り立ちとなる。



独り立ちまでのペースはクリニックによって差がありますが、全身・顔・VIOができるようになるのが平均的にみて1ヶ月~1ヶ月半くらいですね。前にTwitterでアンケートをとったことがあるんですけど、1ヶ月くらいで独り立ちしたっていう声が多かったと思います。



大手の脱毛クリニックは教育が丁寧で、2~3日座学があってマニュアルに沿って脱毛の基礎知識と接客・接遇をみっちり習います。その後は先輩の施術を見学して、一人当たり2時間くらいかけてスタッフ同士で施術練習をします。
患者様に入る前の施術練習が1ヶ月くらいあって、その後先輩ナースと一緒に患者様に入って施術を行うのが、大体1ヶ月くらいあって独り立ちでした。
脱毛看護師あるある





みんなそうだと思うんですけど、街を歩いてて背中がざっくり開いてる服着てる人がいると、うなじとか背中とか見ちゃいますね!
私だったらこの人のうなじ、こういうデザインにするなーとか。背中がざっくり開いてる服だと、背中脱毛してその後ちょっとニキビ治療したらすごくキレイになるのにな~とか。
すごく余計なお世話なんですけど、想像とかしちゃいますね(笑)



男性のヒゲを見てどれくらいの設定にして照射しようか考えるのは、あるあるなんじゃないかなと思うんですけど。多分私だけじゃないはず!
どういう当て方しようとか、どういうマーキングしようとか、人の脱毛プランを勝手に考えちゃうのは脱毛看護師あるあるだと思います(笑)



個人的にけっこう芸能人のもみあげとかの形も見たりします。
このモデルさんはもみあげが長くて、普通は野暮ったい印象になるけど顔面の美しさで全てカバーされてるな~とか。
この女優さんは、もみあげの形が凄くキレイだな~とか。



面白いですね!顔よりも毛を見るんですね(笑)



こういう芸能人とかの注目をしていると役立つこともあるんですよ。
お顔のデザインを決める時に、もみあげの長さをどうするかとか、悩む人いるじゃないですか。そういうときに芸能人の名前を出してあげたりすると、すんなり決まったりするんですよ。
「あの女優さんはこれくらいの長さにしてるよ」とか「結構このくらいで整えてる芸能人が多いですよ」みたいな。「これ以上長くなるとけっこう野暮ったい印象になったりする人もいるし、顔の大きさによっては微妙になったりすることもあるから、この辺にするとキレイになるよ」とか言ったりしてご提案してます。



確かに、もみあげ何cmにしますか?とか聞かれるよりも、イメージしやすいですね!
街行く人の脱毛プランを考えたり、芸能人の毛を注目して見たり、常にそういうことを考えてるから、それが仕事に活かされてるし、その方が脱毛看護師としても楽しく働けそうですね!
【Q&A】脱毛看護師に関するよくある質問


まとめ|脱毛看護師はデメリットよりもメリットの方が大きい!


現役脱毛看護師が語る、リアルな脱毛看護師のメリット・デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
夜勤がない 残業がない 高給与 無料で医療脱毛を受けられる 急変・急患がなく予定調和 退院支援やQOL、命の話をしなくていい 好きなことを仕事にできる 接遇マナー・ビジネスマナーが身につく 若い人と話せて楽しい 単独行動できて医師・看護師と連携しなくていい 覚えることが少ない 採血・点滴しなくてもいい 雰囲気がゆるい クレームが少ない 美容でメジャーな施術を徹底的に学べる プレッシャーが少ない 仕事内容の割に高給与 休日多め 入職のハードルが低い | 臨床経験としてカウントされない 上司や先輩が年下の可能性がある 看護技術が落ちる 仕事内容が単調で飽きる人は飽きる 美容医療を幅広く学ぶことができない |
最初から病棟に戻るつもりの看護師にとっては、脱毛クリニックで働くことによって看護技術の低下が懸念される点はネックかもしれません。
看護技術を衰えさせたくない看護師は、美容外科・美容皮膚科への転職がおすすめといえるでしょう。
また、脱毛だけの施術は単調で飽きやすいように思われますが、脱毛について深堀して学んでいくことで、やりがいを持って楽しんで仕事ができる可能性が高いといえます。
脱毛クリニックだけでなく、美容外科・美容皮膚科それぞれのメリット・デメリットも把握し、比較検討することで自分に合った分野を見つけることができるでしょう。
下記の記事では美容外科、美容皮膚科、脱毛クリニック、男性専門美容クリニックの4タイプの美容クリニックを比較し、メリット・デメリットをまとめています。


この記事と併用して、ぜひ参考にしてみてください。
千葉県船橋市に立地する
“クレストスキンクリニック”
2022年4月1日にグランドオープン!
脱毛のスペシャリストであるYuNiさんが立ち上げに携わり、現在勤務されているクレストスキンクリニック。
豊富な脱毛知識と熟練した技術を持つ医療脱毛のプロが、確かな脱毛効果を提供。
多様な脱毛に対応するため、最新の医療脱毛機を複数導入しています。