美容クリニックの求人は人気があり、競争率も高いので内定を勝ち取るためには面接対策はとても重要です。
また、美容クリニックの面接は病院などの医療施設とは違って質問内容も特殊なものが多かったりします。
WEBで調べると美容クリニック面接の質問内容が書かれた記事がたくさんありますが、志望動機や転職理由、自己PRなどありきたりな質問内容ばかりで、面接対策としては不十分です。
志望動機や自己PRは美容に限らずどんな企業面接でも当たり前に聞かれる質問です。
そこで今回はもっと踏み込んで、志望動機や自己PRなどの基本の質問だけでなく、他のサイトに取り上げられていない美容クリニック特有のよくある質問内容と、その回答例まで解説していきます。
また、美容クリニックの面接対策のプロといえば、美容看護師専門転職エージェントです。
現役で活躍されている美容看護師専門転職エージェント2名にインタビューをさせてもらい、記事にまとめました。
- 【有料級】美容クリニック特有のよくある質問とベストアンサー
- 逆質問で使うべき9つの質問&要注意ポイント5つ
- 面接を成功させる6つのコツ
について徹底解説していきます。
この記事を読めば、美容クリニックの採用担当側の視点が分かり、理想的な回答例を知ることができます。
記事で紹介している回答例やポイントを自分の中に落とし込み、実践することで内定率が大幅に上がります。
今回ご協力いただいたのは、こちらの方々です。
美容クリニック特有のよくある質問12選と回答例
Q1.美容クリニックで施術を受けたことはありますか?
はい、あります。
こちらのクリニックでも導入されている〇〇と〇〇のメニューや、〇〇の改善目的で〇〇や〇〇の施術(オペ)は受けた経験があります。
その時に私が不安にならないよう看護師の方が丁寧に声かけをしてくださり、〇〇や〇〇など細かい配慮もしていただき、きめ細やかな接客で安心して心地よく施術を受けることができました。
この経験から学んだことを活かし、美容医療の知識や技術だけではなく接客スキルも常に向上させ、患者様の満足度を高められる施術やサービスを提供していきたいと考えています。
回答ポイント
- 美容医療への興味関心はどれくらいあるのか
- 美容クリニックがどういうところなのか理解しているか
- サービスを受ける側(患者様)と提供する側(スタッフ)の違い(美容は華やかなイメージだが裏側は大変であることも多い)を理解しているか
- できるだけそのクリニックにある施術メニューや関連性のある治療を挙げる
- ただ受けた経験を述べるだけではなくプラスαそこから学んだことも伝える
体験エピソードと感動を具体的に語ってほしいところです。
できれば面接を受ける美容クリニックの施術を受けたことがあると尚更いいですね。そこで志望動機にも繋がってきますし、説得力を持たせることもできます。
面接先のクリニックに通院してて面接受けるのは普通にありですか?
“患者様はスタッフとして採用しない”と決めてる美容クリニックとかはないんでしょうか?
無くはないと思うんですけど、それをする理由ってあんまり見当たらないですね。
例えば断る理由として想定されるのは、サービスを受ける側と提供する側の違いを理解できていなくて、ミーハー心で来ちゃってるなって思われる可能性はあるので、そこはしっかり説明するべきですね。
施術を受けた経験がない場合はどうする?
施術を受けた経験がないのに、面接の場で「興味があります」「やりたいです」と言っても説得力がありません。
美容クリニックの面接を受けるなら、事前に施術を体験しに行ってみましょう。
くまポン
ワキ脱毛体験500円でもいいから、まずは美容クリニックに足を運んで体験してみることが大事。
自分が施術を受ける側として、実際に接客をする看護師の言葉遣いや身だしなみ、接遇、営業などを見て聞いて学ぶことで、美容や接客に関する他の質問に対しても応用させることができます。
面接対策も踏まえて施術を受けに行くのは結果的にプラスしかないです。
確かにお金はかかるかもしれないですけど、別にコースを契約するわけでもなければ、飲み会1〜2回我慢するくらいの金額で、なんなら自分もキレイになれちゃう。
最終的にその美容クリニックに受かれば、働いて回収すればいいだけなので先行投資ですね。
Q2.なぜ美容で働きたいのですか?
私自身、美容皮膚科での治療を通して長年のコンプレックスが解消され、自分に自信を持つことができるようになりました。この経験から同じように悩んでいる人の力になりたいと思い、美容医療に携わることを決意しました。
私は〇〇の悩みで〇〇と〇〇の施術を受けました。治療期間中はダウンタイムの辛さや痛みを通して、綺麗になることへの障壁を何度も乗り越えてきました。この経験から、患者様の目線で適切なアドバイスを行い、心に寄り添ったサービスの提供をしていきたいです。
また、確かな知識と丁寧な技術を磨き、私と同じように〇〇で悩んでいる方には、こちらのクリニックの〇〇や〇〇の施術をオススメすることによって、悩みを解決できるようにサポートしていきたいと考えております。
回答ポイント
- 「悩んでいる人やキレイになりたい人のサポートをしたい」だけではなく、どうやって解決していくのか具体的な行動も伝えて再現性も持たせる
- そのクリニックの施術メニューを挙げることで、「治療メニューを把握していること」「〇〇と〇〇の施術メニューがあるこのクリニックだからこそ志望した」というアピールに繋げる
- 自分が持っている成功体験など美容で働きたい理由にプラスして具体的にクリニックでどう活かしていくのかまで述べる
「美容が元々好き」「コンプレックスを解消した経験から美容への関心が強くなった」という理由で美容看護師を目指す方がほとんどなので、面接官はこういった理由は聞き飽きています。
大事なのは、クリニックでどのように課題解決していくのか、どのように活かしていくのかまで伝えること。
Q3.美容に興味を持ったきっかけは何ですか?
前職での入浴介助を通して、患者様が笑顔になってくれた経験がきっかけです。限られた時間の中で身体を綺麗にしたり、髪の毛や爪を整えることで、患者様が笑顔になってくれるのを何度も経験しました。
このような関わりの中で、美容は人の心の支えになり、前向きで明るい気持ちを作るきっかけに繋がることを学び、美容への関心が強くなりました。
美容だけではなく医療も融合した場所で専門的に学びたいという想いから、美容医療に携わりたいと強く感じました。
回答ポイント
- 今やっている経験の中から美容に興味関心を持つきっかけを考える
- 過去の経験から美容に関連する共通点・接点を見つける
- 現職(前職)からなぜ美容に進もうと考えたのか、経歴に一貫性を持たせる
病棟で働いていたのに、「美容が好きだから美容に進みたい」では唐突すぎるし理由に深みがないですよね。
訪問看護でも老健でも保育園でも、どこで働いていても美容に興味を持つ動機に関連性を持たせることが大事。
Q4.なぜ美容外科or美容皮膚科を志望されるのですか?
自身の経験を活かせる分野で患者様のサポートをしたいと考えたからです。
私は前職で〇〇外科病棟での経験があります。そのため、周手術期における患者様の不安や辛さなどを理解しながら、心に寄り添う看護を実践してきました。
美容の領域でこの経験を活かせるのは外科だと考え、美容外科を志望しました。
また、二重のオペから脂肪吸引や豊胸まで侵襲の有無に関わらず幅広い施術を行っている美容外科では、自助努力だけでは変化が見込めない深い悩みに寄り添うことができると考えております。
こうした悩みを抱えている患者様に対して、ダウンタイムの乗り越え方や痛みの緩和方法をお伝えすることで、理想の自分に向かって伴走できる看護師になりたいと思い美容外科を選びました。
一人の患者様と長期的な関係を築けることに魅力を感じたため、美容皮膚科を志望しました。
前職の内科病棟では、患者様やご家族様と長く関わっていく中で、時間をかけて寄り添う看護を心がけておりました。
特に綿密なコミュニケーションを取ることで信頼関係を築き、会話だけでなく表情や動作からも相手の変化に気付けるようコミュニケーション力の向上にも努めておりました。
また、慢性期の看護では経過が比較的緩やかであり、自分で症状を訴えられない患者様もいる中で、患者様一人ひとりとじっくりと向き合い、少しの変化にも気付ける観察力を磨いて参りました。
この経験を活かし、継続的に治療が必要な美容皮膚科で、患者様の治療過程をサポートしていきたいと考えております。
また、施術前後など患者様の小さな変化に気付くことで、細やかなサービスを提供し、患者様の満足度を上げる接客を心がけていきたいと思います。
回答ポイント
- 美容外科と美容皮膚科の特徴や違いを理解していること
- 美容外科・美容皮膚科にくる患者様の特徴を考える
- どういう人がくるのか、どんな悩みを持つ人が来るのか、その悩みを自分ならどう解決できるのか
- 今までの経歴で美容外科・美容皮膚科に活かせる経験があるか
美容外科の特徴
- 容姿を整える目的の美容整形手術がメイン
- 自助努力だけでは解決できない悩みを持った人が来る
- すぐに変化が分かる
- 看護師の仕事は手術介助がメイン
美容皮膚科の特徴
- お肌を美しくすることを目的とした治療
- すぐに結果が出ないため施術回数を重ねる必要がある
- 一人の患者様とじっくり関わりたい人に向いている
- 看護師主体で治療に携わる
自分のやりたいことよりも会社がやってほしいことに応えられることが大切。「私はこれをやりたいから来ました」ではなくて、「こんな方のサポートができます」「こういう方たちの悩みだったら解決できます」というように主語が患者様になることが大事ですね。
Q5.美容整形(美容外科)についてはどのようなイメージですか?
美容外科は患者様の悩みに寄り添い、前向きな気持ちや笑顔になっていただくためのサポートができる場所だと考えております。
また、コンプレックスを改善して、理想の未来に向かって努力をしている人が多い印象です。
そのため、患者様の気持ちを理解する姿勢や丁寧なヒアリングで不安な気持ちに寄り添い、サポートすることが大切だと考えております。
回答ポイント
- この回答における考え方や価値観が接客をする時の基礎になる
- 前向きな意見を述べる
- マイナスなことを言わないよう言葉の選び方・伝え方に注意
言葉選び1つで変わってくると思います。
「美容外科って自分に自信がない人とか神経質な人が通ってると思うんですけど」とか言うと「馬鹿にしてるのかな」とか「そういう考え方で患者様と接するのか」って思われてしまいます。
Q6.病院と美容クリニックの違いは何だと思いますか?
病院と美容クリニックの違いは、病院は保険診療ですが美容クリニックは自由診療であるという点です。
自由診療の場合、患者様には全額自己負担でご利用いただくため、不十分なサービスを行わないように気をつけなければいけません。
美容クリニックの料金には商品や施術の代金だけでなく、患者様が快適にご利用いただけるような接客・サービスも含まれていると考えています。
そのため質の高い技術の提供はもちろんのこと、いただいた金額以上の価値を提供できるサービスを心がけたいです。
回答ポイント
- 保険診療と自由診療の違いを明確に理解しているか
- 接客・サービス業であることを理解しているか
- 高額無形なサービスであることを理解しているか
自由診療である美容クリニックは存続させるために利益の追求が最重要になってきます。だからこそ、圧倒的に社会的価値を提供していかないといけない。その中で、どうやっていいクリニックを作るか、どうやって差別化するかって言ったら、接遇とか付加価値なんですよね。
全額自己負担で高額な料金でも、あえて美容クリニックに来院するということは、どういう部分を気をつけなければいけないのか?どういう人たちが来るのか?っていうのを想像しなければいけない。
「せっかくのお休みで貴重な時間を割いて来てくれた、仕事終わりに疲れてすぐに帰りたいはずなのに来てくれた」それを好きでしてるんだから当たり前じゃんって思わずに、そこまでして来てくれたんだっていう認識があるかどうかでも接客の対応って変わってくるので。
人としてそういう価値観を持って看護師として働けるかをアピールできたり伝えられるといいですね。
Q7.接客の経験はありますか?
はい、あります。
わたしは〇〇での接客経験で営業スキルを養うことができました。
最初は自分が売りたいという気持ちばかりが先行して、お客様の気持ちを無視したような接客になっていたと思います。ですが先輩の接客を観察している内に、まずはお客様が求めていることを把握して、お客様の要望を実現したり、悩みを解決できるように、よりよい提案をすることが重要であると気づきました。
それから、お客様の満足度を意識した接客・営業をするようになり、その結果私の提案を喜んでいただけることが増え、リピート率が上がったり友人の方と一緒に来てくださる方も増えました。
この経験から得た学びを活かして、こちらのクリニックでも多くの患者様に喜んでいただけるような接客や営業を心がけたいです。
美容クリニックの業務内容と関連するような成功体験、エピソードトークができるといいと思います。
「マニュアルではそこまで求められていないけど、常連のお客様のお名前を覚えるようにしてました」みたいなちょっとしたことでもいいから、具体的なエピソードトークを語れればいいと思いますね。
接客経験はないのですが、患者様の施術に入る際はお声掛けに気をつけたいと思っています。
私自身、脱毛サロンで施術を受けた際に、目元にタオルをのせて何も見えない状態で、急に触られたり冷たいジェルをのせられて、不快な思いをした経験があります。
しかし、こちらのクリニックで施術をしていただいた際に、何か行動をする前には「今からジェルをのせるので冷たくなりますね」などのように必ず声掛けをしていただけたので、心構えができた上で心地よく施術を受けられてとても感動しました。
この学びを活かして、患者様の立場になってお声掛けを徹底し、患者様に心地よくなっていただける接客を心がけたいです。
接客経験がない方の場合は、実際のクリニックでの患者様対応をイメージできている内容を伝えるといいです。
「接客経験ないけど、ある程度想定できているな」「接客に対しての心構えができてるな」と思ってもらえます。
接客の経験は特にありません。しかし、病院での看護業務も接客の1つだと考えて、患者様との関わり方を意識してきました。
特に接客では、悩みを深堀りしてニーズに合わせた対応が求められると考え、自分の感情や意見を伝えるのが苦手な患者様には必ず「どこに不安を感じていますか?」と聞くように心がけていました。
オープンクエスチョンで聞くことにより「不安はないです」と断られる回数が減り、結果的に良好な関係を構築することができました。
この経験を活かして、一人ひとりの患者様に合わせたコミュニケーションから、深い悩みやニーズに寄り添える接客を継続していきたいと考えています。
この接客経験って病院以外での接客経験があるかどうかを聞いてるだけなんですけど、本来なら病院も接客業なわけですよね。
接客経験がなくても「私は接客業向いてないかもしれない、落ちちゃうかもしれない」って思わずに、「病院では接客じゃなく看護って言うだけで、私は病院で接客してました」っていうスタンスで、サービスをする、価値を提供する立場として、意識して働いていたということを伝えられるといいと思います。
回答ポイント
- 接客経験から得た学びやどんな経験をしたのかを伝える
- その経験を入職後どのように活かしていくのか再現性を持たせる
- 面接官は病院以外の経験値を知りたい
- 基本的な接客スキル、サービス業としての基礎が伴っているのかを判断される
- 接客経験がない場合は、接客に対しての心構えができている内容を伝える
Q8.接客接遇において何が大切だと思いますか?実際どのようなことに気をつけたいですか?
接客接遇で大切なことは、患者様のニーズを読み取り、心から満足していただける接客サービスを提供することだと思います。
以前、美容クリニックで施術を受けた際に、担当の方が私の様子を見ながら無理に話しかけないように配慮してくださり、とてもリラックスした状態で心地よく施術を受けることができました。
私は自分が施術を受ける際は、ずっとお話をするよりもリラックスして施術を受ける方が好きなので、この対応にとても感動し、次の施術を受けにいくのが楽しみになりました。
そして、またこの看護師の方に施術をしていただきたいという気持ちになりました。
患者様の中には、たくさんお話をされたい方、リラックスして施術を受けたい方、長い説明が苦手な方など、求められることが違います。
この体験で得た学びを活かして、患者様一人ひとりのニーズを読み取り、それぞれに合ったサービスを提供することで、心から満足していただけるような接客を心がけたいです。
回答ポイント
- 人間性・仕事に対するあり方を判断されている
- 働いてからの姿勢をイメージしている
- 具体的な患者対応をイメージできている内容を伝える
具体的な美容クリニックのオペレーションをイメージして具体例を挙げるのがいいですね。
何が大切かという最初の結論は「先回りすること」や「気遣い」など何でもOK。その後に言うことの具体性が大事ですね。
Q9.結婚・妊娠の予定はありますか?
今のところ、その予定はありません。
こちらのクリニックに採用していただいた際には、知識・技術の習得を最優先にし、できる限り早く戦力になれるよう貢献していきたいと思っております。
また、教育やマネジメントにも興味があり、現場の戦力として一人前に成長できましたら、その後は役職や幹部の仕事にも関わりたいと思っておりますので、自分のキャリアプランのためにも現在は考えておりません。
回答ポイント
- 長期的に勤務できるか
- 早期離職に繋がらないか
- 自分のキャリアについてどのくらい考えているのか
結婚はまだいいんですけど、妊娠の予定については「特にありません」がベストですね。
入職して早々に妊娠して辞めますとか、家庭の事情で辞める人ってたくさんいるわけですよね。なので、自分のキャリアや将来についてどこまで考えてるのかっていうのをここでアピールできればいいと思います。
特にないって言った方がいいと思います。
絶対その美容クリニックに受かりたいんだったら、妊娠の予定はとりあえずないって言っておくのが無難なような気がしますね。
すぐに妊娠の予定があっても受け入れてくれるっていうのは、相当理解がないと難しいですね。
本当は受け入れてあげたいところですけど、やっぱり仕組みがなかなか追いつかない。
Q10.ここに入職したら、将来どのような美容看護師になっていたいですか?
新人教育にも力を入れて会社全体の士気を上げられる役割を担いたいです。
具体的には前職でのプリセプター経験を活かして後輩・新人指導ができるよう、管理職を目指したいと考えております。
また、知識や技術を習得するだけでなく、それを分かりやすく人に伝えるスキルを高め、スタッフ同士で相互作用し合えるような環境を作っていきたいです。
回答ポイント
- 採用後、本当に会社の役に立つのかを判断されている
- 自分の立場が変わっていくことを加味して、会社に対してどのように貢献できるのか
- 会社を継続させていく運営者目線を持つ
あとは、「もしできるのであれば、新しいメニュー導入の際に開発に関われるようなこともやってみたいです」っていうのも向上心とか積極性とか見てもらえるんじゃないかと思います。
レベルが上がった時にどう貢献していきたいかっていうのをちゃんと描いてるかどうかっていうところだと思うので。
多店舗展開をしている美容クリニックだと「新しいクリニックの立ち上げもやってみたい、経験してみたい」とかも言えると思いますし、出張とか異動とかみんながやりたがらないことを積極的にやってみたいって言える人は会社にとって必要な存在になります。
やっぱり「必死で頑張りたいです」だけだと、会社を支えていくっていうスタンスが弱い。
僕はよく「運営者目線」っていうんですけど、それを持てる人が欲しいですよね。
最初はできなくてもいいんですけど、自分と一緒に会社を継続させていくっていう熱を持ってほしいので、そこを見据えてるかどうかっていうのが大事になってくると思います。
Q11.今後のキャリアプランについてはどう考えていますか?
将来はこちらのクリニックで、マネジメントする立場を目指したいと考えています。
1年以内には美容医療の知識・技術を習得し、患者様の要望に応えられる能力を身につけ、一人前の美容看護師として活躍し売上に貢献していきたいと考えています。
そして、3年以内に患者様の指名数や売上においてトップを目指すと共に、リーダーとして1つのチームを率いる存在になりマネジメント能力を身につけたいです。
その経験を活かし、10年後には新規オープンのスタートアップに携わりたいと考えております。即戦力が求められる環境で新しい店舗の立ち上げや現場を統括する立場を務めることで、次世代の教育へと繋げていくと共に、クリニックの繁栄に貢献していきたいです。
回答ポイント
- 長期的に働いてくれるつもりでいるのか
- 早期離職に繋がらないか
- 向上心があるかどうか
- 将来を見据えて逆算して考えているか
- 看護師として美容で働くことを短期的に考えているのか、腰を据えて長く働くつもりでいるのか
「将来どのような美容看護師になっていたいか」っていうQ10の質問とほとんど似てるんじゃないかと思います。
質問の意図としては「長期的にこのクリニックで勤務してくれるのか」とか「美容の業界でどれだけ長く働くつもりでいるのか」というところでしょうか?
それはあると思いますね。やはり年齢に寿命があるお仕事なので、この人はどのくらいまで働いてくれるのかなとか、どういった将来を想像しているのかなっていうのは見たいところですね。
なので、クリニックに貢献するために何ができるかとか、それを踏まえて自分がどんな人間になりたいとか未来を作っていきたいのかっていうのを言えるといいですね。
Q10の「将来どのような美容看護師になっていたいか」っていう質問と似たような質問なので、Q10とこの質問をもし連続でされたら「先程お伝えしたことと重複してしまうのですが、ゆくゆくはマネジメントする立場になって〜」とか、「教育に関わって〜」とか、回答が重複しても統一した方が一貫性があります。
Q12.美容看護師の仕事で最も重要なことは何ですか?
美容看護師の仕事で最も重要なことは、協調性だと考えております。
理由は、限られた人数の中で円滑に業務を進めていく、適切なコミュニケーションをとり、他業種との連携をとっていく必要があるからです。
特に話し合いの場では、スタッフ全体、クリニック全体で最適解を導き出すことでスムーズに問題解決ができると考えております。
そのため、伝え方や伝えるタイミングに気をつけながら、協調性を大事にしたコミュニケーションを心がけたいです。
回答ポイント
- 奇抜なことは言わなくてOK
- ビジネスパーソンとして外してはいけないことを話すのがベター
- ここで差別化する必要はない
- 面接官は働いてからの姿勢をイメージしている
- 人間性や仕事に対するあり方を判断されている
美容クリニックにおける看護師の1番最初の仕事って、ある程度やることや役割、タスクが決まってる業務なんですよね。
なので、すごい奇抜な発想ができるとか、アイデアマンですとか、分析が超得意ですとか、そういう能力って別に求められてないんですよね、この時点では。
最終的にはそういう能力が活きてくるケースはあると思うんですけど、この面接の時点では求められていない。
逆に何をしてほしいかっていうと、いつも同じメンバーで連携をとって円滑にオペレーションをすすめてくれる人を求めてるんですよね。
美容クリニック面接で絶対聞かれる基本質問と回答ポイント
【志望動機】なぜ当クリニックを志望したのですか?
「なぜ当クリニックを志望したのですか?」というように質問されます。
ここでは、たくさんの美容クリニックがある中で、なぜその美容クリニックでなければいけないのか?ということを伝えなければいけません。
その美容クリニック独自の強みであったり、競合他社と比較して差別化しているポイントを理解することが重要です。
そして「クリニックの強みや特徴」と「自分の得たいものや価値観」が一致しているということを伝えましょう。
また、志望動機は転職理由の解決に繋がっていることが望ましいです。
美容クリニックのホームページからそのクリニックの特徴や魅力を調べて、そのまま志望理由としてしまう方も多いのですが、転職理由の解決になっていない志望動機だと言っていることに一貫性がなくなってしまいます。
志望動機でよくある間違いが「学びたい」「スキルを身につけたい」など、「自分が〇〇したい」という動機で会社に求めるものが多いことです。
これはとても受身的な考え方で、面接官からは「課題解決のために自ら考えて行動できない人なのでは?」「当事者意識を持って会社に貢献してくれるだろうか?」と思われてしまいかねません。
自分のことばかりではなく
「〇〇を学ばせていただき〇〇力を鍛え、またこれまでの〇〇の経験を活かして〇〇に取り組み、〇〇の仕事で貢献していきたいです」
というように、自分が貢献できるスキルや経験を具体的に伝えたり、どのようなマインドで仕事に取り組んでいくのかを伝えられるといいでしょう。
- 「美容クリニックの強み・特徴」と「自分が得たいもの・価値観」が一致している
- 志望動機が転職理由の解決に繋がっている
- 自分のしたいことではなく自分が貢献できることや前向きな姿勢で仕事に取り組むことを伝える
【転職・退職理由】退職理由を教えて下さい
人によってはネガティブな理由で退職したという方も多いでしょう。
ですが、この転職・退職理由の伝え方によっては、「この人はうちに入職しても、また同じ理由で辞めてしまうのでは?」と思われる可能性があります。
転職・退職理由で注意すべきポイントは以下の3つです。
- 前職(現職)の悪口や他責の発言は絶対にNG
- だけど「前職(現職)で何の不満もありませんでした」は不自然
- 人間関係の問題など、面接先でも起こりうることを転職理由にしない
- キャリアアップしたい、さらに成長したいなどのポジティブな展望を述べる
面接官も「今の職場を辞めて環境を変えたいから転職活動をしている」ということは分かっています。
それなのに、自分を良く見せようと転職理由を隠して「今の職場に不満はありません」と言ってしまうのは不自然ですし、「だったら今の職場でいいのでは?」と思われたり、「自己開示のできない人」と不信感に繋がる可能性があります。
ですが、もちろん何でも正直に言えばいいというものではありません。
たとえば前職(現職)のパワハラやいじめなどがどれだけ酷かったとしても、面接官はあなたの意見しか聞けないですし客観的に判断できるものではないので、「大変だった」という話をされてもそこに興味はありません。
前職(現職)の悪口や他責の発言、愚痴っぽく聞こえるような発言は絶対にしないようにしましょう。
重要なのは苦しかったことや大変だったことに対して、あなたがどのように考えて改善しようと行動したか?ということです。
「今の職場は始業時間の○時間前には出勤して、帰るときも先輩より先に帰ることはできなかったので、自分の仕事が終わっていても先輩の仕事が残っていたら一緒に残らなければいけなかったので、サービス残業が多くてとても過酷でした。」
- 伝え方が愚痴っぽく、感情を出しすぎてしまっている
- 自分が大変だったという苦労話だけで改善行動のエピソードがない
- 他責になっている
「今の職場では時間外労働が月に60時間以上あり、もっと勉強する時間や自己研磨のための時間を確保したいという思いから、作業効率をあげるために〇〇の業務を工夫したり、〇〇の仕事の効率化を看護師長に提案してみたのですが、病院の方針や変化を好まない風土もあったため、受け入れられないとのことでした。患者様により質の高い看護を提供するためにも自分自身の勉強時間の確保やワークライフバランスを改善したいと考え転職を決意しました。」
- 今の職場の現状を数字を用いて客観的事実として述べられている
- 自分なりに考えて現状改善を試みたエピソードが述べられている
- 改善行動を起こしたが構造的に無理だっとという事実を淡々と述べられている
また、繁忙期に残業が多くなるような美容クリニックの面接において残業の多さを転職理由として挙げたり、どんな職場でも起こりうる人間関係の問題を転職理由として挙げるなど、面接先でも想定される状況を転職・退職理由として伝えることは望ましくありません。
なぜなら、「うちでも同じことはありえる話だし、この人はすぐ辞めてしまうのではないか?」と、面接官に不安を与えていますからです。
そして、キャリアアップのための前向きな転職であるということを伝えるのも大事なポイントです。
- 前職(現職)の仕事をしている中で美容医療に携わりたいと強く思うきっかけがあり〜
- 実際に美容クリニックに通って美容医療に携わりたいと考えるようになり〜
- 看護師としての知識技術を身につけるため病院に入職したが、元々美容看護師を目指しており〜
上記のように、病院などの一般的な医療施設から美容クリニックへ転職する人の場合は、「培ってきたスキルを美容医療の分野で発揮し、ステップアップ、キャリアアップを実現したい」という前向きな展望を述べることで、志望動機に関する質問やなぜ美容で働きたいと思ったのか?などの美容への転職に関する質問の回答にも繋げやすいです。
自己PR
自己PRでは相手の目線ではなく自分の目線で強みを考えがちになってしまいます。
しかし、その強みが面接先にとって価値のあることだと捉えられなければ意味がありません。
自分の強みはどのように面接先の課題解決に繋げられるのか、どのように利益を生み出し貢献できるのかをアピールすることが重要です。
- PREP法で結論から伝える
【Point:結論】→【Reason:理由】→【Example:具体例】→【Point:結論】の順番で構成される文章のテンプレート。
PREP法を活用すると主張が分かりやすく説得力のある文章を誰でも簡単に作成することができるようになります。 - アピールポイントに再現性を持たせる
①どのような課題解決に向けて②あなたがどんなことを考えて③どんな改善行動をして④どのような結果になったか というプロセスを具体的に伝えると入職後の活躍のイメージが湧きやすいです。 - 求められている人物像にマッチした強みを伝える
アピールしたい強みがその美容クリニックにとって価値のあることだったり、求められていることでなければ的外れな自己PRとなってしまい、面接官から「ぜひとも欲しい人材」だと思ってもらえません。
- アピールが抽象的
「積極的に」「精一杯やった」「責任感がある」などの抽象的な表現は主観によりますし、客観的な内容ではないため面接官に伝わりにくいです。具体的なエピソードを入れましょう。 - アピールポイントをたくさん挙げている
アピールできる強みや実績がたくさんあるからといって、アピールポイントを盛り込みすぎると深堀して話すことができなくなってしまいます。
そうすると、あなたという人物像や印象が薄くなってしまい、「結局どういう人なの?」と面接官に思われかねません。 - 完璧な自己PRを目指している
「全て完璧に伝えたいことを伝えきる」ということに注力して、棒読みになったり面接官の反応を見れなくなってしまうとマイナスな印象を持たれ、面接官からコミュニケーション能力がないと判断されかねません。
美容クリニックの求人は人気が高く、選考基準も厳しいので面接対策は徹底的に行う必要があります。
自己PRの重要性に気づかずに、「自分で面接対策をして自己応募したが不採用が続いている」「転職サイトを利用して面接対策もしてもらい応募しているが内定に至らない」という方は多いと思います。
自己PRの面接対策について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
【内定率UP】成功する看護師の自己PR例文集【美容クリニック面接】
ご自身の長所(強み)と短所(弱み)を教えて下さい
長所(強み)
長所は性格に関することだけではなく、これまでの仕事で身につけた実績やスキルについて回答する方法もあります。
性格に関する長所を述べる場合「協調性がある」「忍耐力がある」などの仕事に取り組む姿勢がイメージできるような長所を挙げましょう。
実績やスキルに関する長所を述べる場合は、「マネジメントが得意」「リーダーシップがある」など、入職後に活かせる経験やスキルを挙げましょう。
ここで話す長所はできるだけ、会社が求める人物像とマッチするような長所を挙げることをオススメします。
伝え方としては、「結論(私の長所は〇〇です)→根拠となる具体的なエピソード(どんな成果を挙げたか)→その長所を活かしてどのように貢献するか」という文章構成で話すと面接官の心を掴みやすいです。
短所(弱み)
まず絶対にNGなのは「短所はありません」という回答です。
「自分を客観視して改善に取り組めない人」「自己開示のできない人」とマイナスな印象を持たれてしまう可能性があります。
そして、美容クリニックにおいては接客サービス業がベースとなるため、「人見知り」などの美容看護師の仕事に不向きな短所は避けたほうが賢明です。
性格に関する短所を述べる場合は「短所を言い換えれば長所になること」がいいですね。
- 心配性→慎重、計画性がある
- 優柔不断→慎重
- 負けず嫌い→向上心が強い
- 気が弱い→思いやりがある、気遣いができる
- 単純→素直、柔軟性がある
- 主体性がない→協調性が高い、チームワークが得意
- 計画性に乏しい→行動力がある、臨機応変に対応できる
- おせっかい→面倒見が良い
- 諦めが悪い→忍耐力がある、粘り強い、気が長い
- せっかち→時間を大切にする、行動力がある、テキパキ行動できる、仕事が早い
実績やスキルに関する短所を述べる場合は、まず自分が目指しているキャリアやポジション、または会社から将来的に求められるであろうスキルやキャリアを考えてみましょう。
そのキャリアやポジションを目指すにあたって「今の自分に足りていないスキルや経験」を短所として伝えます。
そうすることで自己認知力の高さをアピールできるだけでなく、自分の仕事を理解できていることやキャリアアップに対する向上心が高いことをアピールできます。
当然ながら、短所をそのまま伝えるだけで終わってしまうとマイナスな印象しか残りませんので、自分の短所に向き合って改善するための努力をしていることを必ずセットで伝えましょう。
短所を改善するために行っている具体的な行動を伝えられると、自己認知力の高さだけでなく自己解決力があることのアピールにも繋がります。
他に面接を受けているところはありますか?
面接官がこの質問をする意図は「面接先の選定に一貫性があるか」と「自社への志望度の高さ」を確認するためです。
面接先の選定に一貫性があるか
他にも受けているところを伝える時は一貫性のある選定をしていることをアピールしましょう。
他のクリニックの面接も受けているか聞かれたときに、クリニック選定に一貫性が感じられないと面接官は「美容クリニックであればどこでもいいのか?」と疑問を抱いてしまいます。
この場合は、自分の軸に沿って他の面接先も選定していることを自分の言葉でしっかりと伝えることが必要です。
もしも、一貫性を示せないような軸に沿わないクリニックも受けている場合は、事実のまま全てを正直に答えなくても大丈夫です。
自分の軸に沿って、一貫性のある転職活動を行っていることがアピールできるような応募先のみ答えるのが賢明です。
志望度の高さをアピール
もう1つの重要なポイントは、たとえ面接先が第一志望ではなくても基本的には「志望度が高い」こと、「ぜひとも御院で働きたい」ということを伝えることです。
当然ですが、面接官からしてみれば自社への志望度が低い人をぜひ採用したいとは思わないですし、内定辞退や早期離職のリスクも回避したいと考えます。
やはりベストなのは「御院が第一志望です」と答えられることです。
様子見の面接先である場合は、「〜という軸に沿って転職活動を行っており、それを実現できる御院や〇〇クリニックが第一志望郡です」というように、志望度が高いことをアピールしましょう。
もし、「うちは第何志望ですか?」などの優先順位を問われた場合は、迷わず「第一志望です」「御院の〇〇に大きな魅力を感じており、ぜひとも御院で働きたい」「御院からの内定を最優先いたします」というように、入社意欲が高いことをアピールすることが重要です。
いつから働けますか?
すでに前職を退職している人の場合は、極端ですが「明日からでも働けます」と答えられるのがベストです。
明日からと言っても、実際には会社の方も受け入れ準備があるので「本当に明日から来てください」ということにはなりません。
要は、「明日からでも働けます」ということで入社意欲の高さが伝わることが大事なのです。
そうは言っても、働きながら転職活動をしている人は「明日から」と断言することが難しいという人も多いですよね。
その場合は、確実に入職が可能な時期で最短の時期を伝えましょう。
ただし長くても1〜2ヶ月後には入職できると答えるのがベターです。
一般的に現職の退職手続きから入職するまでの期間としては1ヶ月程度から、長くても2ヶ月と言われています。
現職での就業規則や業務の引き継ぎなどもあり、3ヶ月くらい猶予が欲しいと思う方が多いのですが、管理職などの要職に就いている人以外は、本来2ヶ月以内で十分辞められるはずです。
定めた期間内に退職できるようにすることもビジネススキルの1つです。
2ヶ月以内に辞めると他の人に迷惑がかかることを懸念する人もいると思いますが、それはあなたのせいではなく2ヶ月以内に引き継ぎができない、退職ができない状況を作り出しているその病院(医療施設)のリスク管理不足です。
あなたが責任を感じる必要はなく、病院(医療施設)の責任だと考えるべきですし、それを踏まえて「1〜2ヶ月以内には入職できる」と答えるのがベターなのです。
病院の都合と自分の大事な転職、どちらを優先させるかを考えれば、答えは明白ではないでしょうか?
ただし、「1ヶ月以内に入職可能」と伝えておきながら、内定後に「やっぱり2ヶ月かかります」などど後になってから入職時期を遅れさせることは絶対にやめましょう。
あなたの入職に向けて準備していた会社にとっては非常に迷惑ですし、印象が悪いです。
確実に入職可能な時期で最短の時期を伝えることが重要です。
答え方のポイントとしては、「内定をいただいてからの期間で説明すること」と「それだけの期間がかかる理由を説明すること」です。
「離職中の身ですので、御院のご都合に合わせていつでも入職可能です。」
※他クリニックの結果待ちでも、このように答えるのがベストです。内定を貰ったとしてもある程度内定承諾期間が設けられていますので、その間に他クリニックの結果を待つこともできます。
「内定をいただいてから1ヶ月程度あれば入職可能です。
現職の就業規則では1ヶ月前に退職の届け出が必要であることを事前に確認しており、業務の引き継ぎに関しても最低でも1ヶ月弱必要だと考えております。
もし、御院の想定よりも期間が長いようでしたら、退職時期の短縮を交渉することも考えておりますので、退職申請後に御院とも相談の上、設定させていただけると幸いです。」
【面接逆質問】「何か質問はありますか?」へのオススメの回答例9選
逆質問の回答例
現在〇〇や〇〇などを勉強しているのですが、他に学んでおくべきことはありますか?
こちらのクリニックでチャンスをいただくために、どのようなことを勉強するべきでしょうか?
こちらのクリニックで大きく成長する人の特徴があれば教えていただきたいです。
教育やマネジメントにも関われるような役職を目指していきたいと考えていますが、役職につくためにはどのような能力が求められますか?
私の経験やスキルで不足に感じたことがあれば、ぜひご教授いただきだいです。
将来的には教育やマネジメントをするポジションを目指していきたいと考えていますが、看護師何年目で何歳の方が役職についていますか?
こちらのクリニックのHPを拝見した際に、〇〇の分野に力をいれていくのではないかという印象を受けました。私自身は〇〇の分野の知識技術も身につけたいと思っているのですが、実際はいかがでしょうか?
面接官が人事の場合にオススメ
1日も早く独り立ちをして、戦力になるスタッフとして活躍できるよう努力したいと考えております。そのため教育について1点お伺いしたいことがあります。HPを拝見したところ数日間の座学研修と○ヶ月間の実技研修があることを知りました。こちらの具体的な研修内容について教えていただきたいです。
面接官が現場責任者の場合にオススメ
私は将来的にマネジメントスキルを身につけてチームリーダーとして活躍したいと思っております。そのため、〇〇や〇〇のスキルが必要だと考えているのですが、実際にいちスタッフからリーダーに昇格する際に必要となるスキルはどういったものがあるのでしょうか?〇〇(看護師長や主任などの役職名)されている〇〇さんのご意見を伺いたいです。
やる気や向上心をアピールできる質問や、面接官が熱を込めて語れるような質問をするのがポイント
逆質問の要注意ポイント5つ
「特にありません」は絶対にNG
逆質問は自分のやる気や志望度をアピールできる絶好のチャンスです。
この貴重な機会に、自分をアピールする質問ができる人と質問をしない人とでは、確実に差がついてしまうでしょう。
「特にありません」という回答では、面接官から「うちに興味がないのでは?本気で入りたいと思っているのか?」と疑念を抱かれ、志望度が低いという印象を持たれてしまいます。
会社のホームページに書いてあるようなことは質問しない
そのクリニックの商品や治療メニューの内容についてなど、ホームページを見て事前に調べておけば分かるようなことを聞くのはNGです。
このような質問をしてしまうと「この人は事前研究もせずに面接に臨んでいるのか」と思われてしまいます。
たとえば、よくある逆質問の例として「現場で大切にしている考えは何ですか?」という質問がありますが、採用ページに力を入れているところであれば、採用ページに書いている場合もあるので要注意です。
ホームページに書いてあることを質問する場合は、書いてある内容からさらに深堀質問するといいでしょう。
面接中に出た話を繰り返し質問しない
事前に逆質問で質問をする内容を考えていても、その質問内容の回答となる話題が面接中に出ることもあります。
そのような場合に他に質問する内容を考えてきていないなどの理由で、すでに説明された内容を質問してしまうと、話を聞いていないという印象を与え、誠意がないと捉えられかねません。
その場で動揺しないためにも、質問は最低でも3つは用意しておきましょう。
待遇面の質問はしない
給与や休日、残業時間などの待遇面や産休・育休の取得実績、退職金などの福利厚生についての質問をしていると、自分の要求ばかりが先行しているように見え、マイナスな印象を与えかねません。
面接の場で待遇面についての質問は基本はしない方が無難です。
聞きたい場合は、面接の場ではなく内定をもらった後の条件交渉などの話しをする際に聞くのがベターです。
面接官に合わせた質問をする
面接先の規模などによって、面接官は人事であったり、現場責任者や院長など変わってきます。
面接官がどの立場の人であるかを把握し、その立場上答えやすい質問や話したくなる質問をするのが好ましいです。
たとえば人事の場合、教育や研修制度に関すること、評価制度の運用や昇給・昇格の管理などの質問には答えやすいでしょう。
反対に、人事に現場での具体的な業務の流れや現場の仕事の雰囲気などの質問をしても答えにくかったり、話が噛み合わなくなる可能性があります。
小規模なクリニックや院長先生の面接とかであれば、あまり気にする必要はないかと思いますが、人事部があるようなクリニックだと人事がサービスの中身を理解してないこともけっこうあるので、現場レベルの込み入った話をしてしまうと、答えにくい。
面接官が答えやすい質問をする気遣いは大事です。
美容クリニックの面接を成功させるための6つのコツ
基本をしっかり押さえる
美容クリニックでは、施術などの限定的な業務をやってもらう人を採用するところから始まります。
たとえば一般企業では輝かしい実績やエピソードが求められますが、美容クリニックの看護師においては、まずは毎日の基本的な業務を円滑に進めてくれることが求められます。
そのため、面接での評価の仕方が「悪いところがないか」という見方になってきます。
なので、奇抜なことを語るよりも失態がないように徹底して、「その美容クリニックに対するオリジナルの志望動機を考える」「想定質問に対する自分なりの答えを持って、きちんと答えられる」などの基本を押さえていることが重要です。
美容クリニックの採用担当をしていた時に、人によって「当たり前のことを聞いてるのに全然答え返ってこないな」とか「これ多分どこでも聞かれると思うんだけどな、みたいな質問に答えが返ってこない」とか「使い回したような志望動機で自分のクリニックに対するオリジナルの志望動機じゃないな」とか髪の毛がボサボサだったり…そういうところでマイナスしてくるんですよね。
そういうことを卒なくこなしていけると、いいんじゃないかなと思います。
考え方に一貫性を持たせる
履歴書や職務経歴書の記述から面接での1つ1つの回答には全て一貫性を持たせることが重要です。
たとえば「未経験ですが成長して貢献したい」「早く独り立ちをして戦力として活躍したい」と主張してきたのに、休日の取りやすさや有給の消化率、残業時間のことなどを質問すると一貫性はないですし、大手などで規律やルールがしっかりと決まっていたり、職種別に業務や分担がきちんと専業化されているところで、「裁量権を持って働きたい」「業務の幅を広げて看護業務以外にもさまざまなスキルを身につけたい」というと「なぜうちに面接しに来たんだろう?」と面接官に不信感を抱かれてしまいます。
また、他の選考に関する質問の回答ポイントでも述べた通り、転職活動において応募しているクリニックの選定に一貫性がないと「美容クリニックであればどこでもいいのか?」と不信感を抱かれてしまう可能性があります。
自分の軸に沿って選定していることを伝えられることが重要です。
このように、面接では一つ一つの質問に対して個別に回答を考えるのではなく、自分の軸を持って考え、一つ一つの回答が1本の線で繋がるように一貫性を持たせることが重要なのです。
そのためには自己分析と企業分析が大切になります。
自己分析と企業分析をして転職活動をすすめることで、一貫性のある面接先の選定や一貫性のある回答ができるようになりますし、何よりも転職成功への近道となります。
やりたいことよりもできることを行動レベルで伝える
- 色んな人がキレイになるサポートをしたいです
- たくさんの人が笑顔になるような接客をしたいです
「色んな人がキレイになるサポートをするために」
- クリニックのメニュー全てを早く覚えて、それを即座に提案できるようにしていきます
- 実際に自分も施術や商品を体験することによって、経験ベースでお話ができたりご提案ができるようにしていきます
- 他院の調査を行い比較をすることによって、こちらのクリニックの魅力をより具体的に伝えられるようなスタッフになっていきます
「たくさんの人を笑顔にするために」
- 担当をさせていただいたときには、会話が弾む話題を出したり他愛もない話をして、少しでも気持ちがほぐれて緊張が和らぐような会話を提供します
- 患者様とのコミュニケーションを大切にして、会話の中からニーズを読み取りご要望に沿った接客やサービスを提供していきます
みなさん、「美容が好きで人をキレイにするサポートがしたいです」とか「美容看護師としてみんなが笑顔になるような接客をしたいです」とかって書いてる人多いんですけど、それだと抽象的すぎるんですよね。
だったら、笑顔になる接客をするためにはどうするの?何をやるの?どんなことができるの?っていうところが行動レベルの話だと思います。
会社のやりたいことや叶えたい夢を理解する
会社(美容クリニック)はあなたに対して、「当事者意識を持って、一緒に会社の存続をさせていくこと」を望んでいます。
そのため相手の心を掴むためには、会社の価値観や望むものを理解することが必要です。
そして、それに合わせたプレゼンを行うことこそが面接では重要なのです。
- 会社が大切にしている価値観やマインドは?
- その会社が差別化している特徴や強みは?
- 来院される患者様の特徴は?
- 会社の現状や課題は?
- 会社が次のステージを目指す上で求めているものは?
これまでどんな価値観やマインドを持って会社を営んできたのか、今はどのステージにいて次にやりたいことや目指しているステージは何か、そのためには何が必要かを理解して面接に臨むことができれば、他の志望者と差をつけることができるでしょう。
自己応募でここまでの情報収集を行うことが困難である人は、転職サイト(エージェント)を利用して情報をもらう方が手っ取り早いです。
美容クリニック転職でオススメの転職サイトや転職サイトのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちら↓
【美容看護師53人が選ぶ】美容クリニック特化の転職サイトおすすめ3選【2021年最新版】
自分にしかない特徴や強みを明確にする
先程説明した通り、会社(美容クリニック)のやりたいことや叶えたい夢を理解し、そこからその会社が望んでいるものや求めている人物像(求人背景)を浮き彫りにします。
そして、会社の求めている人物像にマッチした自分の強みを引き出すことが重要になります。
他己分析で自分を知る
「自分にとっては無理なくできることだけど、他の人からは凄いと思ってもらえたり、喜んでもらえたこと」
それがあなたの強みです。
「自分の強みがわからない」という人は多いですし、自分ではなかなか気付けないものなので、他己分析で他の人の意見を聞くと、気づきが多く新しい自分の強みや才能を発見できます。
自分の家族や友人、職場の同僚や上司などできる限りたくさんの人に「自分はどんな人だと思うか」直接聞いてみましょう。
- 長所と短所は?
- 第一印象は?
- 第一印象とのギャップは?
- どんな性格だと思う?
- 集団の中でどのような役割をしている思う?
- どんな仕事が向いていると思う?
これらの質問は他己分析をする際の代表的な質問例ですが、単刀直入に「私の強みは何だと思う?」と聞いてみるのもいいでしょう。
そして、返ってきた答えに対して「なぜそう思うのか?」という具体的な理由や、そのように感じるきっかけとなったエピソードまで深堀して質問してみましょう。
自己分析
自己分析では、自分の過去の体験から強みを引き出していきます。
- 自分が無理なく成果を出せた時にどんな役割をしていたか?
- 仕事をしている中で人に喜んでもらったエピソードは?
- その時、自分はどんな力を発揮していたか?
- 仕事をしている中で、喜びを感じた瞬間はどんな時だったか?
- 仕事で最も詳しいと思える分野は?
- どんな実績があるか?
これらの自己分析に関しても、回答に対して「なぜそう思うか?」と自分に問いかけ、さらにその回答に対して「なぜ?」と質問を2〜3回繰り返して、深堀していくことが大切です。
回答内容を丸暗記&暗唱しない
極端に言えば、面接で見られているのは総合的なコミュニケーション能力です。
たとえば、とても魅力的な内容で完璧な原稿を作っていても、それを面接で暗唱されてしまうと面接をする意味が全くありません。
丸暗記して回答をした場合、どうしても棒読みになりますし思い出しながら話しているので、思い出そうとする時の癖や仕草が出てしまったり、言葉に詰まったりすることもあります。
本人は上手く話せていると思っていても、面接官には丸暗記して回答しているということは必ずバレます。
また、丸暗記で回答するやり方では、想定外の質問に答える応用力がつかないので、面接本番で簡単な質問であるにも関わらず予想していなかった質問だったために回答できない、などマイナスな評価になってしまう可能性も高いです。
面接での会話において、質問に対する結論や内容を柔軟に組み替えて自分の意見や考えを伝えられるかなどの、コミュニケーション能力や応用力などを見られています。
たとえば、「強みはなんですか?」「成功体験は何ですか?」「自己PRをお願いします」など色々な方法で質問されますが、自分の中で固まっている核の部分をどういう結論とエピソードトークで繋げて説明するかだけの違いということです。
自分の中で持っている結論とエピソードを様々な表現方法で伝えられることで、周りと差が付きます。
たくさんの成功体験を持ってる人ってそういないと思うんですよ。
なので成功体験などのエピソードを無理やりストックして持っていくっていうよりも、1つの成功体験だとしても強みに関する質問の回答後に、成功体験ありますかって聞かれたら「さっきの回答と被ってしまうのですが」って感じで重複してもいいと思います。
自分の押せる部分はなんなのかっていうのをちゃんと持った上で回答できる方が良い印象がストレートに伝わりやすいと思います。
まとめ|高倍率の美容クリニックだからこそ転職エージェント利用は必須
ここまで、美容クリニックの面接質問に関する攻略法を解説してきました。
病院などの医療施設での面接とは違って、美容クリニックでは特殊な質問をされることも多く面接対策はとても重要になります。
- 自己分析・他己分析
- 美容クリニックの分析
- 面接の想定質問に対する回答作成
- 面接練習(丸暗記ではなく自然に話せるレベルまで行う)
- 身だしなみを整える
働きながら転職活動をしている人にとっては尚更、限られた時間の中で面接対策を行わなければいけないため、効率よく行って面接に向けて準備を万全にしておきたいところです。
そのためには、転職エージェントを利用するのが効率的です。
そもそもたくさんの求人がある中から、自分に合った美容クリニックを探し出すだけでもかなり時間を要することです。
自分1人でできることには限界がありますし、さまざまな美容クリニックのことを熟知しているエージェントに面接対策をしてもらったり、転職サポートをしてもらうことでスムーズに転職活動をすすめられます。
転職エージェントを利用することで効率的に転職活動を行えるだけでなく、他にもさまざまなメリットがあります。
- 自分の条件に合った美容クリニックをピックアップしてくれる
- 好条件の非公開求人の紹介もできる
- 自分の市場価値を知ることができ、キャリアプランを描きやすい
- 職場環境や雰囲気などの内部事情を教えてもらえる
- 採用担当者から直接裏情報をヒアリングし、HPからは情報収集できないような非公開情報を持っている
- 履歴書・職務経歴書の添削、面接対策・面接練習のサポートをしてもらえる
- 面接先への応募時に推薦状などで採用担当者にアピールしてもらえる
- 応募手続き、面接の日程調整、職場見学の調整、内定後の条件交渉を代行してくれる
- 現職の退職に関する相談や入職後のアフターフォローなど転職以外のサポートもしてくれる
特に美容クリニックの分析や想定質問に対する回答の作成、面接練習は自分1人だけで行うには難しいですが、転職エージェントは適性検査の種類や面接官の人柄、面接で何を見ているのか、採用される人物像まで把握しているので効率的に面接対策を行うことができるのです。
ただ看護師転職サイトもたくさんあるので、どれを利用すればいいのか分からないという人も多いでしょう。
転職サイトによって得意分野・不得意分野などもありますし、転職サイトを利用することはメリットだけではなくデメリットもあります。
転職サイトのメリット・デメリットや転職サイトの利用で失敗しないコツ、美容クリニックの転職にオススメな転職サイトをまとめているので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。↓
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