美容クリニック広報とは？現役広報がなり方・仕事内容を解説！年収は？何歳まで？

取材した現役美容クリニック広報の紹介

美容クリニック広報とは？

美容クリニック広報とは、美容クリニック専門の広報のことです。担当する美容クリニックの活動の宣伝や認知度アップのため、SNS等を使ってPR・情報発信などを行います。

個人的に美容クリニック広報は2種類あると思っていて、1つ目は表広報、2つ目は裏方広報ですね。

大手の美容クリニックさんだと、裏方広報が多い印象ですね。

表広報はInstagramとかでよく見る、特定の美容クリニックを宣伝しているような方です。自分のアカウントを使って、そのクリニックを売り出しているので、個人的に表広報と呼んでいます。

裏方広報は戦略や仕組化などを内部にしっかり落とし込んでいくことや、スキルが重要視される広報というイメージですね。実際には裏方広報の方が泥臭い仕事が多く、あまり表に出ないです。

もちろん、表広報の中にもマーケティング戦略を立てる方はいらっしゃいます。なので、あくまでも「そういった傾向にある」といった解釈をしていただけたらと思います。今回はこの記事の読者さんに分かりやすいように、「表広報」と「裏方広報」で分けて解説させていただきます。

美容クリニック広報の仕事内容・1日の流れ

上記の順番で、それぞれ詳しく解説していきます。

表広報の仕事内容

表広報の仕事は大きく分けて6つあると思っていて、一番重要なのは自身のSNS更新になると思います。

院長先生とコラボしてInstagramでのライブ配信を盛んに行ったり、キャンペーンを自分のSNSで売り出すこともします。

2つ目のクリニック内部のスタッフ（医師・看護師・カウンセラー等）との連携については、正直あるところとないところに分かれるかなと思います。

表広報は個人経営のクリニックでの仕事が多く、業務委託の場合クリニックの現場に来ない方もいらっしゃったり、ライブ配信の時だけクリニックに行くという方もいらっしゃるので、担当の美容クリニックに行くのは週に1回か2週間に1回というペースの方が多いですね。

なので、院長先生とは密接に関わるとは思うんですけど、スタッフや看護師と密に連携を取るかどうかは、人によって違います。

3つ目の医療広告ガイドラインについては、勉強が必須です。表広報になりたいのであれば、自分を守るためにもクリニックを守るためにも、医療広告ガイドラインを熟知することは絶対に必要ですね。

4つ目の「インフルエンサーと交流する」については、美容医療ジャンルにおける自身のSNSのブランディングを高めるためには重要です。実際にインフルエンサーの方とランチに行ったり、美容ライターさんと仲良くなって、「コラボライブしてください」とか「クリニックに来てください」って言ったり、そういう交流や活動は増えると思います。（※必ずではないです。あくまでも参考に。）

5つ目の「クリニックのSNS更新」は、契約内容によるのであるところとないところがあります。

あとは6つ目の「キャンペーン内容を決める」については、広報が必ずやる仕事内容というわけではないです。ただ、表広報がインスタライブをしたり、自分のSNSを運用している中で、お客様から「こういうことをして欲しい」とか言われたりするんですよね。その言われた中からキャンペーンを決めちゃうっていう場合があるんです。

裏方広報の仕事内容

裏方広報の仕事内容は6つあると思っています。まず1つ目のSNS更新では、戦略的にキャンペーンを行ったり、広告素材や投稿画像の作成も含めてSNSの更新をします。

2つ目の「モニター写真の撮影」については、モニター写真をSNSに投稿するんですけど、投稿用のモニター写真に文字入れをすることもあるので、そのための余白を考えて撮影する必要があるんです。

なので、広報がモニター撮影をする場合はクリニック内で撮影時まで待機します。クリニック内のスタッフが撮影する場合は、スタッフと連携して対応します。

3つ目「年間のマーケティング戦略を部署で立てる」と4つ目「広告の管理」については、大手の美容クリニックだったら絶対に戦略を立てて管理していると思います。

やっぱり大手の場合は広告にかける予算がすごく多いので、例えばGoogleのリスティング広告に何千万かかけて、実際にどれぐらいで結果が出たのか？など数値の計測も行います。

なので、個人的な推測にはなりますが、大手美容クリニックだと別の専門のマーケティング会社が携わってると思います。

5つ目の「経営陣へ広告や集客状況についての会議」を行います。会議に向けて事前に資料作成を行い、会議では「広告集客状況」「現場の状況」などについて話し合い、その他にも気になることがあれば議題の提案を行います。

6つ目「人事（事務長）の仕事を兼業する場合もある」については、個人クリニックさんで裏方広報をされてる方って、人事もやったり、広報の打ち合わせに行ったりとかもしてるので、事務長みたいなポジションが多いですね。

1日のスケジュール・流れ

下記は美容クリニック広報の1日のスケジュール例です。

日によって1日の動き方が様々で、スケジュールが毎日違うので一概には言えないんですけど。

SNSを作成したり広告会議を行ったりなど、基本は会議かその戦略に適した1日の行動を自分でスケジュールを立てて、期限までに行っていますね。

看護師と違って各所とのミーティングがかなり多くて、そのミーティングの合間に自分のタスクをこなしています。

特に裏方広報だとSNS運用を自社でやるっていうよりかは、他に外注している場合があると思うんです。その場合はそこの会社との連携を取らないといけないのでそのミーティングが入ったりするんですね。

具体的に言うと、美容医療の広告にはGoogleのリスティング広告、Instagramの運用とInstagramの広告、Tik Tokの運用代行と広告、アフィリエイトがあります。首都圏ではこれらの広告運用が多くて、その運用を全部自社で回すのって難しいんですよね。なので、その場合は外注するんですけど、外注してもクリニック内部のことを外注先に伝えないといけないので、それが広報の役目になるんですよね。そうなると、外注先が多ければ多いほど、本当にミーティングばかりになっちゃうんですよね（笑）

しかも、キャンペーンとかも考えてクリニック内部も固めないといけないんですよ。そうなると内部の看護師長さん、カウンセラー長さんとのミーティングも必要になります。

なので、スケジュールとしてはミーティングと日程調整が多くなります。

ミーティングの日程調整なんですけど、凄く時間がかかるんです！

例えばA先生をこの会議に入れたいけど、患者様の予約で埋まってて難しいこととかが多いので、日程調整は地味に大変なんです（笑）

美容クリニック広報のお給料・年収の相場は？

雇用の場合は月30万～が相場です。ボーナスについてはクリニックによりますね。業務委託で広報をする場合はピンキリですけど、業務委託も月30万くらいが相場だと思います。業務委託の方がお給料は天井ないですけど結果主義なので、そこが大変です。

看護師さんで「お金稼ぎたい」って言って広報になる人もいるんです。でも、広報って意外と泥臭くて細かくて、先生とのやり取りも密に行うので大変なところもあります。なので、そのような覚悟も必要かと思います。

それは、どれだけ契約の時に交渉できるかだと思います。

広報や広告のお仕事の実績がある人なら交渉しても良いと思います。

美容クリニック広報のメリット・デメリット

美容クリニック広報のメリット・デメリットをまとめたのが下記の表です。

美容クリニック広報のメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。

メリット

業務委託の場合はやっぱり自由な働き方をしやすいです。ただし、その分きちんと時間管理をする必要があります。ただ、結果を出さないといけないので責任は重いです。業務委託で結果が出せなければ契約切られて他に乗り換えられることもありえるので。雇用されてる場合は結果を出せなくても、社員なので仕事がなくなるってことはないですね。

あとは、美容クリニックがインフルエンサーマーケティングをしている場合であれば、色々なインフルエンサー様とお会いできる機会も多いです。

デメリット

表広報の場合はクリニックと自分の顔がセットになる場合があるので、その美容クリニックの色が付いてしまうんですね。なので、他のクリニックに転職したい時に大変になることがあるかもしれないです。

あと、業務委託だったら契約書はきちんと作った方がいいです。最初は契約書の作り方が分からなくて大変だと思うんですけど、何かあった時のためにも契約書はきちんとしてた方が良いと思います。私も弁護士の方に相談しながら契約書の作成をしてました。

あとは美容医療の広報って絶対にSNSがつきものなので、SNSが好きな方でないと大変かもしれないですね。24時間ずっとSNSを見ちゃって、仕事とプライベートの切り替えが分からなくなる時もあります。

美容クリニック広報のやりがい・魅力・楽しさ

美容クリニック広報のやりがいや魅力をまとめると下記の通りです。

自分の作ったデザインやクリエイティブでより集客できると楽しいですね。やっぱりクリニックの役に立ってるって感じる時は凄く嬉しい。

あとは自分の作ったキャンペーンとか、みんなで作ったキャンペーンで売上が上がったりすると凄くやりがいを感じます。

また、看護師ではなくなるので、職場によりますけどテレワークで仕事ができるのは自由で魅力的なところですね。

美容クリニック広報になるには？

美容クリニックの広報というお仕事がまだ確立されていないので、広報になる方法は色々あると思います。

一番スムーズなのは、個人クリニックにアタックする方法ですね。

広報になるパターンで多いのは、大手美容クリニックの先生が独立開業するタイミングで先生についていき、SNS運用を任せてもらってスタートする流れが一番多いと思います。そこから、例えば週に1回はSNS運用のための時間を作ってもらって、それが良ければ徐々に看護師ではなくなって広報の立場になる方が多い気がします。

なので、個人クリニックの先生とか開業する先生と仲良くなって、「広報やらせてください」って言うのが良いと思いますね。

その時に一つ越えなければならない壁があって、広報の業務を周りのスタッフに理解してもらえるようになるまで時間がかかるんですよね。特に看護師の業務をしながら広報の仕事もする場合、広報の業務ってパソコンや携帯を触ることが多いので、仕事してないように見えてしまうんですよね。そこは、先生とスタッフと話し合って事前に理解しておいてもらう必要があります。

あとは、私が見てる中ではInstagramで美容医療レポート系やメイク系のアカウントの人が、先生からDMで広報の依頼をされることがあって、そこで「やってみようかな」で、広報を始める人も多い気はしますね。

やっぱり大手よりも個人クリニックの方が広報になりやすいと思います。例えば大手だったら、何か物事を変えるのに様々な部署に許可をとって進めていかなければいけないと思うんです。でも、個人クリニックだと先生がオーナーの場合が多いので、先生に「こういう数値なのでこうしたいです」って提案をすると、先生が理解してくださってすぐに行動に移せる場合が多いです。なので、個人クリニックの方が迅速に対応できて、広報としての知識やスキルもどんどん積み上げていくことができるんです。

美容クリニック広報に必要なスキル5選

美容クリニック広報に必要なスキルは下記の通り。

パソコンスキルは必須ですね。看護師だと通常業務で使うことはほとんどないので難しいとは思うんですけど、苦手な人は調べながら試行錯誤してやるしかないですね。

あとはコミュニケーションスキルは凄く大事だと思います。広報って経営陣と現場の声に挟まれることが結構多いんですよね。なので、双方の意見を上手くまとめなければならないこともあるんです。大手の美容クリニックだと、現場のスタッフに裁量権がない場合が多いので、間に挟まれることってほとんどないんですけど、個人クリニックだと先生がオーナーだったりするので、先生の声とスタッフの声に挟まれてしまうことがあるんですよね。

あとは現場スタッフからすると、広報は経営陣側の人間って感じる傾向があるようなので、その辺も上手く立ち回る必要があるとは思います。なので、コミュニケーションスキルは大事ですね。

それから、営業スキルですね。フリーランスの場合はやっぱり仕事を取るために人脈が必要ですよね。もし雇用で広報になったとしても、どのクリニックが何をしてるのかをいち早く察知したり、情報が入ってくるように普段から人脈作りをしておくことも大事だと思います。

これは本当に人それぞれですね。ただ、大手の美容クリニックにいる人は有利だと思いますよ。開業する先生が多いので、繋がっておくっていうのは凄く大事だと思います。

あとはSNSスキルですね。今って「美容医療＝絶対にSNSが必要」なので、Instagramのストーリーの上げ方とか、フィード投稿の仕方とか、そういう最低限のスキルは絶対に必要ですね。

最後にマーケティングスキルですね。ただ集客できればいいっていう訳ではないので。例えば、価格を安くして集客するのって誰でもできるんですよ。その集めてきた人を内部でどう調理するのかまで考えるのがマーケティングなんです。最低限の市場価格で呼んだ人をどれだけコースに繋げて、売上を伸ばしてあげられるかっていうのはマーケティングの基本として凄く大事で、その集客した後のことを考えない人が多いんですよね。

業務委託の契約内容によるところもあるので、どこを成果点とするかは本当に難しいんですけど。ただやっぱり経営に寄り添うっていう意味ではちゃんと集客をして売上を上げるということが一番大事なポイントですね。もちろん、患者様の満足度も落とさないように、患者様に合わせたコースやメニューの作成をすることも重要です。

美容クリニック広報は何歳まで働ける？将来性は？

自分の容姿が関わってくる職種ではないですし看護師のように体力を必要とする仕事でもないので、何歳まででも働けると思います。

ただマーケティングの手段にも流行りはあるので、それを掴めるかも大事ですね。流行は追っていかないといけないのでその辺が好きな人でないと大変かもしれません。

でも、この仕事って美容クリニックが存続するためには凄く大事な仕事なので、「美容看護師」「カウンセラー」みたいな感じで「美容クリニック広報」という仕事を、しっかり位置づけをしていきたいなっていうのは思ってます。

美容クリニック広報は育児と両立しやすい？プライベート時間は？

結論から言うと下記の通りです。

何もスキルがないまま広報になると、一からの勉強になるのでかなり厳しいかなと思います。

私の知り合いで、42歳の女性で3つのクリニックの広報をしてる方がいるんですけど、その方は長い期間ずっと院長と仕事をしてきたので、週4勤務で育児しながら両立されてます。結局そう考えると関係性だなって思います。最初から「自分育児大変なんで」みたいなのを前面に出されても経営者からしたら仕事じゃんってなるんですよ。

それよりも楽しく働きながら頑張ってくれてるなって思える人の方が、週4勤務にさせてくれたり融通を利かせてくれるようになると思うので。そこは先生（オーナー）と上手く話す必要があると思います。

あと、慣れればプライベート時間は確保しやすいです。

エクセルで作ってあるテンプレートシートに入力して数値管理していくので、数字の見方さえ分かるようになれば大丈夫です。情報収集先が分からなくてアタフタしたりとかもないですし、大体同じようにやっていくのですぐに慣れると思います。

あとはSNSって夜に見る人が多いので、クリニックによっては夜のSNS更新を頼まれることもあります。休日で出かけている時でもSNS更新をやらないといけないこともありますね。

病棟看護師・美容看護師・一般広報の仕事と比較してどう？

病棟看護師、美容看護師、一般のマーケティング会社でのマーケティング業務や広報業務の経験がある佐藤みゆさんに、それぞれのお仕事と美容クリニック広報の仕事を徹底比較してもらいました。

仕事の違いやそれぞれのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

病棟看護師と美容クリニック広報を比較

病棟看護師と美容クリニック広報は全く違いますね（笑）

1番違うところは、「仕事がパソコンワークになってテレワークも出来るところ」です。看護師じゃないってことですよね。

あとは期限内にスケジュールをしっかり自分で組み立てて期限内にタスクを終わらせる必要があるのも違う点ですね。美容医療の言葉やスキルが分かっていないと、少し難しいところがあると思います。

ナース服に着替えずに普通に仕事をしてるので、そこも違う点ですね。お化粧をして好きな洋服を着て、おしゃれできるところは美容クリニック広報の良いところだと思います。

美容看護師と美容クリニック広報を比較

広報になって患者様と接することがほとんどなくなりました。基本はパソコンと携帯とにらめっこですね。現場の方とたまに話したりはします。

あとは、先輩や同期の看護師と一緒にお昼ご飯食べてわちゃわちゃする時間がなくなったのは少し寂しいと感じますね・・・。

仕事をしていて共感してくれる仲間がいないので、孤独を感じる時もありました。美容クリニック広報って少なすぎるので、気軽に相談できる人がいないんですよね。話せる人が院長しかいない、みたいになります（笑）今は会社を経営していて仲間がいるので、相談もできますし仲間がいる良さを実感してます！

あと病棟看護師との比較でもお伝えしましたが、やはり自分でスケジュールを立てないといけないというところは大変かもしれません。ミーティングなどの日程調整を自分でしっかり管理しないといけないというところですね。

そうなんです。「来週このタスクの期限だから、この人のミーティングを優先した方がいいな」とか「今この人のミーティングは優先度高くないからもう少し後でいいし1時間を30分にしちゃおう」とか、そういう風に優先順位を立ててスケジュール管理をしていかないといけないですね。

一般広報（一般マーケティング会社）と美容クリニック広報を比較

一般的な広報とは、そこまで大きく変わらないとは思います。

ただ、「美容医療や担当美容クリニックに専念できる」というところは一番違うところですね。

私が一般のマーケティング会社に勤務していた時は、色々な案件を抱えていましたしクライアントも様々なので、ミーティングで他業種にマーケティング戦略を説明して、いかに予算をとれるか、みたいなプレッシャーが大きかったのと、プレゼンスキルも問われました。

一般広報だと営業資料も業種ごとに何個も作成するようになるので、美容クリニック広報のように美容医療と限定されていて担当するクリニック様のことだけを考えられるのはとてもいいところだと思います。

なぜ美容クリニック広報を選んだのか？なろうと思ったきっかけや理由

佐藤みゆさんが美容クリニック広報になろうと思ったきっかけや理由について、お話していただきました。

私自身が美容クリニックで看護師として働いていた時に、美容クリニックの広告の訴求が患者様に嘘をついているように感じたのがきっかけです。

例えば美容クリニックの広告でよくあるのが「0円でニキビ治療ができます」みたいな広告。でも実際に広告を見て来院された患者様には20万円のコース契約を促すように指示されるみたいなことがあると思うんです。それが、私にとっては患者様に嘘をついているようで心苦しくなって、患者様も「0円では治らないほど酷いのか・・・」と思ってコースを契約していく姿を見て、本当に看護師としてそれでいいのかと感じるようになったんです。

それなら、「広告を学んで自分がもっと丁寧に正しく美容医療を広めていきたい！」という想いが強くなりました。

そこから、SNSのミーティング時に少しずつアピールして、ミーティングチームに入れてもらえるようになりました。そして、お世話になった美容クリニックを去り、美容クリニックを経営しているコンサルティング会社に入社しました。そこで、美容クリニックの事務長的ポジションとして人事、シフト管理、広報と全ての仕事を担っていました。

その後は兼業でマーケティング会社に入職して、化粧品販売のマーケティング戦略やYouTubeキャスティング等を経験し、美容クリニック広告業（SNS運用）として独立するに至りました。

【Q&A】美容クリニック広報に関するよくある質問

美容クリニック広報に関するよくある質問に対して、ベテランの現役美容クリニック広報である佐藤みゆさんに回答していただきました。

Q1.美容クリニック広報の求人の探し方を知りたいです。

Indeed（インディード）やリクナビNEXTなどの求人サイトで美容クリニック広報という職種の求人があります。

もしくは、美容クリニックの先生にSNSのDMなどで、自分のスキルをアピールして広報をやりたいです！と言ってみるのもありだと思います。

Q2.美容クリニック広報の求人でPCスキルや動画編集スキルなどを問うクリニックが多いのですが、これらのスキルは必須でしょうか？

PCスキルは必須、動画編集スキルは必須ではないですがあった方がより良いのは間違いないです。

広報自体が動画や画像のディレクションをする場合があるので、その時に外注している方に指示ができないと難しいところがあります。

また、自分で動画編集する広報もいるので、その場合はスキルがないとより厳しいです。

最近は動画が主流になってきているので、動画編集や撮影をするのは普通になってきてますね。必須かどうかと言われると必須ではないですが、CAPCUTなどの簡単なアプリでもいいので編集できる方がいいと思います。

面接のときのアピールポイントとしても動画編集スキルは強いと言いますか、当たり前のように持っていて欲しいスキルだと思います。実際に面接でポートフォリオを見せてって言われる場合もあります。

Q3.美容クリニック広報になるには美容外科、美容皮膚科、脱毛専門クリニックなど、どのような美容クリニックで経験を積むのがいいのでしょうか？

基本的には、全て万遍なく網羅していた方がより良いとは思います。

なので、大手のような美容外科・美容皮膚科共にある総合美容クリニックが網羅的に学べておすすめですね。

ただ、最短で広報になろうとするなら、個人クリニックを開業する先生についていく方が良い気はします。

大手の場合はやはり組織化されているので、大手でそのまま広報になりたいといっても難しい場合があります。

Q4.広報の仕事で大事なことを教えてください。

人間性、忍耐力ですね。

広報は調整役みたいなイメージなので、先生や経営者の言っていることと、現場スタッフの言っていることに板挟みにされる場面が多々あります。

その場合に上手く調整できる方が長けていると思います。

多職種と仲良くなることも広報の仕事においては重要です。

まとめ

美容クリニック広報はパソコンワークが基本でミーティングの多い仕事であるため、看護師の仕事とは180度変わります。

しかし、病棟看護師などの一般的な医療施設の看護師や美容看護師と違って体力が必要な仕事ではないため、年齢を重ねても長期的に働きやすい仕事だと言えます。

また、近年人気な働き方であるリモートワーク、テレワークをしたい方にとっても、勤務場所に縛られず自由な働き方をしたい方にとっても美容クリニック広報は非常に相性のいいお仕事です。

既に美容看護師の経験がある人の場合は、美容看護師の経験や知識をフルに活かせるという点を強みにして、美容クリニック広報になる最初の一歩を踏み出しやすいでしょう。

この記事が、あなたのキャリア選択の一助となれば幸いです。