- アートメイク看護師は年齢制限はあるの?何歳まで働ける?
- アートメイク看護師が長く働く方法は?
- アートメイク看護師のキャリアプランを知りたい!
今回はこのような疑問にお答えしていきます!
アートメイク看護師の実態や就職事情など、リアルな情報を調査するために、現役アートメイク看護師3名にインタビューを実施しました。
多角的な視点でアートメイク看護師のリアルを調査するため、あえて3名もの現役アートメイク看護師にお話をお伺いしています。
全て、インタビュー内容を元に徹底解説していきます。
今回取材した現役アートメイク看護師3名の紹介
アートメイク業界では誰もが知る著名人&超人気の現役アートメイク看護師。THE ARTMAKE TOKYOに所属。元々美容にいきたい思いがあり、就職した病院で形成外科と皮膚科の混合病棟を選び、3年半勤務。その後大手総合美容クリニックで7年勤務し、働きながら美容学校とアートメイクスクールへ通う。同じくスクールへ通っていた西川医師(現TAT理事長)と出会い、共同でアートメイク専門クリニックを立ち上げる。現在はアートメイク看護師として活躍しながらアートメイクスクールの運営も行っている。
櫻井グリコさんとツートップで大人気且つ名高い現役アートメイク看護師。THE ARTMAKE TOKYOに所属。大学病院(形成外科・脳外科の混合病棟)で1年勤務。学生時代から目指していた美容の道に進むべく、総合美容クリニックへ転職し10年勤務。美容クリニックで働きながらアートメイクスクールに通い、卒業後大手アートメイク専門クリニックへ転職。アートメイクの経験を積んだ後に、フリーランスへ転向しTHE ART MAKE TOKYOへ所属となる。櫻井グリコさんと共にアートメイクスクールの運営を行っている。育児と両立しながら働く、ママアートメイク看護師。
美容業界全般的に名声を博する現役の美容&アートメイク看護師。自身の美容クリニックであるLIAN clinicを立ち上げ、クリニックの代表と看護技術総責任者を務めている。アートメイクも美容施術も網羅的に行う。OPE室に1年勤務し大手総合美容クリニックへ。美容看護師としての経験を積んだ後に美容皮膚科クリニックの立ち上げに携わり副主任を務め、その後総合美容クリニックの立ち上げ、主任を務めながらアートメイク部門を立ち上げる。その後フリーランスに転向し、自身が代表を務めるアートメイク看護師専門会社のメドビューティー(現LIAN ARTMAKE)を立ち上げ、運営。その後LIAN clinicを立ち上げ、メドビューティーはLIANへ移転。育児と両立しながら、代表としても看護師としても活躍している。
上記3名のアートメイク看護師にインタビューをした他の記事はこちら。
アートメイク看護師の年齢は何歳まで?
結論からいうと、下記の通りです。
- 現役で働けるのは40代後半~50代前半ぐらいまで(中には60歳手前で現役の方もいる)
- 現役以外の道は、講師業・スクール運営・教材開発・物品開発・クリニック運営がある
- 現役以外であれば60代70代など年齢を重ねても働ける
詳しく解説していただきました。
滝沢まい
今私が知っている先輩で現役で頑張っていらっしゃる方だと、50代とか60歳手前ぐらいの年齢の方がいらっしゃいますね。
ずっと現役でやりたい方は、お客様がついてきてくれるならできると思います。ただ、視力や体力的な面で施術件数は多い訳ではないですね。
そういう方のお客様の層としては、同じ年代の方とかずっと昔からのお客様が来てくださってる感じかなと思います。
櫻井グリコ
やっぱり目も悪くなるし現役でいられるのって50代前半ぐらいまでの年齢が現実的かな、と思ってます。
でも現役以外で働ける道がアートメイク看護師には沢山あるんです。
今アートメイク看護師になりたい人が増えているので講師として活躍する選択肢もありますし、教材開発、スクールの運営、自分が経営者になってクリニック運営をするなど、そういうキャリア形成をする人が多い印象です。
なので普通の美容看護師よりはかなり上の年齢まで働けます。自分が通ってたスクールも、1番上の校長先生が70歳後半とかなんですよ。
そう考えると普通の美容看護師よりもアートメイク看護師の方がスクール運営とか講師業が一般的で、長く働けるイメージが湧きやすいですね!
アートメイク看護師のなり方・年収・働き方・メリットデメリットについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
アートメイク看護師の将来性・キャリアプラン4選
アートメイク看護師の主なキャリアプランは下記4つがあります。
- 生涯現役で働く(50代前半までが現実的)
- 講師業・スクール運営
- 教材開発・物品開発
- クリニック運営
(②~④は現場から離れた仕事のため60代・70代でも働ける)
この中のどれか1つに限定する必要はなく、それぞれ並行して仕事をすることもできます。
アートメイク看護師は看護師の中でも圧倒的に高収入なので、計画的に貯蓄をしてセミリタイア・アーリーリタイアするのも夢ではないかもしれませんね!
櫻井グリコさん、滝沢まいさんはフリーランスのアートメイク看護師として、アートメイクの施術も行いながら講師業・スクール運営もされています。また、ゆきまろさんもアートメイクの施術や美容施術を現役で行いながら、クリニックの運営をされています。
②~④の現役以外の働き方について、現役アートメイク看護師の方々にお話していただきました。
櫻井グリコ
アートメイクって本当は美容師の仕事だったんですけど、平成の半ばぐらいにトラブルが多いっていうので法律的に医療に変わったんですよ。
元々は美容師の仕事だったけど看護師じゃないとダメになったから、そこで日本は一旦アートメイク業界が停滞してしまって、海外より遅れてるんですよね。
その時に、職を失った美容師たちがみんな教える側に回ったので、今あるスクールってほとんど美容師がやってて、看護師がやってるアートメイクスクールってほとんどないんですよね。
アートメイクの経験豊富な美容師が、看護師にアートメイクを教えているっていうことでしょうか?
櫻井グリコ
そうなんです。美容師だとアートメイク経験30年とかある人がいるんですけど、看護師だと中々30年ある人いないんですよね。看護師がアートメイクをやるようになってまだ十何年しか経ってないんです。
なので、今後看護師がメインになってスクールの運営をやる人が出てくると思うんですよね。
看護師が講師業をしたりスクール運営をするのは、今後増えていきそうな分野なんですね。
物品開発についてはどんなことをするんでしょうか?
滝沢まい
うちのクリニックは物品開発をやっていきたいなと思ってて、施術で使いやすいグッズとか、インクもうちのブランドのものを作りたいなと思いますし、物品販売で利益が生まれるので、施術をしなくても収入が入ってくるようになるんです。
なので、別に自分で自分の限界を決めなければ、そこからまた発展していく業界だと思うので長く働こうと思えば長く働けると思います。
美容看護師もそうですよね!前は40歳で辞めるみたいな風潮あったんですけど、今は40代以上の美容看護師は沢山いるし。
だから自分でエンドポイント決めなくていいんじゃないかって思いますけどね。
アートメイク看護師として現役で働き続けるだけじゃなく、色々な働き方があるので、自分のいきたい方向性を見つけやすそうですね!
クリニック運営は、どんなことをするんでしょうか?
ゆきまろ(藤尾有紀)
私はクリニックの運営をしていますが、基本的には看護師長の役割をしています。
施術にも入りますし、集客をしたりスタッフの管理をしてますね。働きやすい環境作りとかマニュアル作成とかシフト管理とか、一般的な管理業務もしてます。
普通の師長と違うのは、SNS運用・集客を全部自分でやってるところですね。
次の章では、実際に「講師業・スクール運営」をされている櫻井グリコさん、滝沢まいさんと、「クリニック運営」をされているゆきまろ(藤尾有紀)さんに、その仕事内容や必要なスキルなどについて詳しく解説していただきます。
キャリアプラン例①:アートメイクスクールの運営・講師業
櫻井グリコ
THE ARTMAKE TOKYO(櫻井グリコさん、滝沢まいさん所属のアートメイク専門クリニック)では、クリニックの中にスクール部門があるので、経営者はクリニックの経営者である医師で、スクールの運営は私たち看護師がしています。
滝沢まい
THE ARTMAKE TOKYOのスクール部門の中でも「櫻井グリコ講習」「滝沢まい講習」といった形で分かれてて、それぞれの講習をそれぞれが運営していますね。
仕事内容
クリニック内のスクールで櫻井グリコさんや滝沢まいさんが、スクール運営として行っている仕事内容は大きく分けて3つあります。
- クリニック側に「事業計画書」を提出
- カリキュラムやテキストの準備
- 受講生を募る
櫻井グリコ
完全にフリーランス個人でスクールの運営をしようと思ったら大変なんですけど、うちのクリニックではデザイナーさんとスクール担当のフロントさんがついてくれてて、スクール運営のお手伝いをしてもらえるんです。
私はスクールに使う教科書作りを自分でやってるんですけど、それを更にデザイナーさんにブラッシュアップしてもらったり、撮影に入ってもらったり、フロントさんには受講生とのやり取りだったり、当日のご案内や会場設営をやっていただいてます。
私自身の仕事としてはカリキュラムや教科書を作って、講習を開いて講師として教えるということをやっています。
講習は月1回の頻度で毎月開催しています。1回の講習で6時間くらいですね。
他の方で個人でコンスタントにセミナーをしている方はあまりいないかもしれないですね。今はまだ珍しい方だと思います。大体はオファーがあった時にセミナーをやるとか、そんな感じだと思うんですよね。
スクールを運営するために必要な資格・条件・資質
結論をまとめると下記の通りです。
- 受講生は医師看護師免許を保有していることは必須条件
- ロジカルに指導できること
- アートメイク看護師としての「心の在り方」も教えてあげられること
- 自分がトップの技術者であること
- 組織を発展させていくマインド
櫻井グリコ
資格でいうと、アートメイクを人に教える場合は、受講生が医師看護師免許を保有していることが必須条件となります。
受講生が医師看護師歯科医師免許を保有していない場合、指導した側が 「医師法違反幇助」に問われます。逆に、医師・歯科医師・看護師免許を持たない者が医師・歯科医師・看護師に指導を行うのはOKです(ただ、人には彫れないため人工皮膚を使っての指導となる)。
あとは、スキルというか心の在り方ですが、アートメイクはすぐに簡単に習得できる技術ではないので、指導するということは受講生の今後の人生を大きく左右する可能性があるということを忘れないことです。
責任の重い仕事を生業とするための心の在り方も、同時に教えてあげられることが大切だと思います。そして、そんな指導者を私自身も目指しています。
技術面の指導をする上で大切なのは「再現性」です。アートメイクは職人技であるためにどうしても属人的になりがちですが、きちんとしたセオリーの上に成り立っている「再現性のあるアート」です。
どうしても感覚だけで教えてしまうと再現性が低くなり、習得までに無駄な遠回りが増えるので、ロジカルに指導して再現性を高めるということを心がけています。
スクールをするにあたり、「精神面」「技術面」どちらも大切で、偏らないようにしたいものです。
滝沢まい
やっぱり技術者(アートメイク看護師)を率いていくので、自分もトップの技術者でないとついてきてはくれないかなと思うんですよね。
あまり勉強もしない向上心もない自分でいると、まとめていくのは厳しいと思うんです。そこは自分自身が、安心してついてきてもらえるようなレベルのアーティストでいないといけないので、「ずっと勉強していかないといけない」「最先端でいないといけない」っていうプレッシャーはありますね。
あとはマインドも大事ですね。自分だけ突出すればいい訳ではなくて、「組織をいい方向に持っていくためには」「お客様にとってベストな会社でいるためには」ということを考えられないと事業として破綻してしまいます。
スクール運営に必要なスキル
結論をまとめると下記の4つが重要と言えます。
- 経営感覚
- ブランディングスキル
- マーケティングスキル
- マネジメントスキル
櫻井グリコ
自己集客が必須なアーティストにとって「経営感覚」と「ブランディング」「マーケティング」は 重要なポイントだと思います。
どんなに良い技術があっても、実力があっても、それを知ってもらえなかったら利用してもらえないし、広まらないからです。
アーティストは職人気質な方が多く、技術を極めることには真剣だけど自分で市場を切り開くのは苦手な人が多いです(自分もそうです)。なので、美容系看護師向けのマーケティングスクールは今後需要が高まりそうだと見ています。
ですがブランディングもマーケティングも、売りになる「自分の技術」ありきなので、技術がないのに先走って売る事ばかり考えても大成しないでしょう。まずはその技術を持ってから、ゲストにどうなって欲しいかというアートメイクの本質を考えて欲しいなと思います。
滝沢まい
最初からブランディングスキルなどを持ってる必要はないと思っています。私も元々そういったスキルはなかったです。
ただ、いずれはちゃんとブランディングをしていかないと、やっぱり埋もれてしまいます。
特にうちのクリニック(THE ARTMAKE TOKYO)は、それぞれの看護師の個性を出して売り出していくっていう方針のクリニックなので、そういうブランディングに関しても自分から学んでいくようにしてますね。
なぜかというと、その方がちゃんとお客様に届くんですよね。自分の施術を求めてくれるお客様に向けて発信して、お客様が求めているものと自分が提供できるものがマッチした状態で来院してくださるので、お互いに良い状態で施術ができるんです。
お客様にとっても「自分が求めているものをこのアーティストがしてくれた」ってなるし、アーティストにとっても「私はこの施術が得意だから、それを求めている人に届けたい」っていうところでマッチングすると、トラブルも起こりにくいしお互いにラクなんですよね。
なので、うちのクリニックでは「どういう方向性でいこうか」「どこをターゲットにしていこうか」「インスタはどうやって作っていこうか」など、ブランディングに関して最初に経営陣と綿密に練るんです。
他にも、特にスクール運営は講習の準備段階から一連の流れを円滑に進めていくために、受付さんなどの他のスタッフにも仕事を振って運営していかないといけません。
それをお願いする時にもスタッフに気を配れて、穏和な進め方ができるとスムーズに物事が進むんですけど、役職経験のある人はそれが凄く上手だなと思いますね。
それは病棟であっても美容看護師であっても、人をまとめた経験やマネジメントスキルは結構大事かなと思いました。
キャリアプラン例②:クリニックの運営
ご自身の美容クリニックを開業されたゆきまろ(藤尾有紀)さんに、「看護師がクリニックの運営をするということ」について解説していただきました。
仕事内容
ゆきまろ(藤尾有紀)
LIAN clinicの代表ではありますが、基本的には現場で看護師長の役割をしています。
ただ一般的な美容クリニックの看護師長と違うところがあって、自分のクリニックの運営をしているので自分で広報の役割もしてるんですよね。それこそ、SNS運用だったり集客だったりもしていて、そこが一番普通の師長と違うところだと思います。
基本的な看護師長としての仕事内容でいうと、働きやすい環境作りやマニュアル作成、シフト管理などをしています。
施術にも入っていて、私はアートメイクも美容皮膚科の施術も両方入ってます。
クリニックを運営するために必要な経験・条件・スキル
結論から言うと下記の通りです。
- アートメイク看護師の経験は必須
- マネジメントスキル(役職経験があると尚良)
- リスペクトされる技術力を持っていること
- 集客力
ゆきまろ(藤尾有紀)
一看護師が代表として運営していくためには、企業のように凄く大きな資金力があるわけではないので、「自分がアーティストである」ということと、自分の役職経験を活かしてまとめるということが大事だと思いますね。
もし、アートメイクに関連する組織の代表になりたかったら、自分自身がアートメイクの経験者じゃないといけないし、ある程度お客様が来たら支持をしてもらえる立場じゃないと、リスペクトされずに離れていってしまうかなと思っています。
例えば雇用しているアートメイク看護師から「こういうデザインはどうしたらいいですか」「リップのアートメイクが上手くできなくてこういうクレームがあったんですけど」みたいな相談があった時に、何も教えてあげられなかったら信頼してもらえないですよね。
アートメイク看護師としての経験がある程度ないと、悩みも分かってあげられないですしね。
あとは集客力も大事で、フリーランスのアートメイク看護師さんを雇用しているんですけど、半分以上は会社で集客してます。
個人経営みたいな小さいクリニックで集客していこうと思ったら、SNSで人を出して発信してファン化させて来院していただくっていう流れが大事ですね。
マーケティングスキルに関しては、私は全くない状態から入ったんですよね。
マーケティングスキルがあってアートメイクができる看護師って多分ほとんどいなくて、アートメイクの集客をしていく中でマーケティングスキルはある程度身につくと思います。
なので、必要なスキルで言うと自分がアートメイクの経験や実績を積んでいて、ある程度リスペクトされるような技術力を持っていることの方が大切だと思います。
それこそ、マーケティングに関しては専門の人を外注してしまうという選択肢もありますよ。
現役アートメイク看護師3人がスクール・クリニック運営に至るまでのキャリア
今回取材した現役アートメイク看護師の方々は、アートメイク看護師としてのスキル習得、経験を積んでフリーランスとなり、スクール運営やクリニック運営に至っています。
このスクール運営やクリニック運営ができるようになるまで、どのようなキャリア形成をされてきたのか解説していただきました。
櫻井グリコさんのキャリア|現役フリーランスアートメイク看護師
公的病院(形成外科・皮膚科の混合病棟を選択)に新卒で就職し3年半勤務。
大手総合美容クリニックへ転職し7年勤務。
大手総合美容クリニックで働きながら、美容師を目指し美容学校へ通う。
アートメイクの存在を知り、アートメイク看護師を目指すべく、大手総合美容クリニックで働きながらアートメイクスクールに通う。
アートメイクスクールで出会った医師と共同で、アートメイク専門クリニックを立ち上げる。
ストイックに練習・勉強を積み重ね、実績を積んでいき、フリーランスのアートメイク看護師として活躍。超人気のトップアーティストとなる。
櫻井グリコ
新卒→公的病院 形成外科・皮膚科の混合病棟で3年半勤務
元々将来的には美容外科に転職するつもりだったので、新卒で就職した病院では形成外科と皮膚科の混合病棟を選んで3年半働いていました。皮膚の正常・異常や解剖などが分からないと美容で通用しないと思っていたので、形成外科と皮膚科を選んで、3年半働いてから大手総合美容クリニックに転職しました。
大手総合美容クリニックへ転職し7年勤務
その大手総合美容クリニックも美容外科と美容皮膚科で配属が分かれてしまうところもあるんですけど、美容外科と美容皮膚科両方やりたかったので、両方できるところを選んで7年働いていました。
ずっと、その美容クリニックで働くつもりだったんですけど、そこで医師の働き方を見てたら凄くいいなって感じたんですよね。
美容だと「その先生に執刀してもらいたくて医師を指名する」のが当たり前の環境だったので、替えが効かない仕事で自分にしかできない働き方がいいなって思ったんです。
でも医師免許を今から取るのは難しいと思ったので、最初は美容師になろうかなって思ったんです。元々高校生の時に美容師になりたかったこともあって。
なので美容クリニックで働きながら、定時制の美容学校に通ってました。そういった中で、色々リサーチした結果、看護師が直接提案したり施術ができるアートメイクに辿り着きました。そこで「アートメイクやりたい!」ってなったんです。
結果的に、美容のことやケミカルのことなど、美容学校で習ったことは全て今のアートメイクの仕事に活きてますね。
フリーランスのアートメイク看護師として独立
当時、国内でアートメイク看護師になる方法を調べたところ、「未経験でアートメイク専門クリニックへ転職する」か、「アートメイクスクールに通って美容クリニックでアートメイク部門を立ち上げるか」の2択あることが分かりました。
ですが、アートメイク専門クリニックの求人が全くなく、技術を身につけるためにまずはアートメイクスクールに行くことにして、美容クリニックで働きながらアートメイクの勉強をスタートしました。
そこで、同じくスクールに通っていた西川医師(現THE ARTMAKE TOKYO理事長)と出会い、たまたま西川先生も同じ系列の総合美容クリニックに勤めている医師であることが分かり仲良くなりました。
さらに、西川先生が考えていた「アーティスト中心の時代を作りたい、アートメイクを日本の文化にしたい」という想いに共感して、一緒にアートメイク専門クリニックの立ち上げをさせていただくことになったんです。
スクール卒業後は、知り合いの医師のクリニックのオペ室を借りて、休日は全てアートメイクのモニター施術を行っていました。
西川先生は2021年からクリニック開業を考えていたらしいのですが、私が美容クリニックに勤めてちょうど7年たち、キリがいいので西川先生に相談せず退職したんです。勝手に退職してきたので、慌てて2020年9月にTHE ARTMAKE TOKYOを開業する運びとなりました。
私はスクールを出て、すぐにフリーランスとしてアートメイク看護師の仕事をスタートしましたが、実際はいきなりフリーランスになることはおすすめできません。
私の場合は、西川先生がアートメイクにとても理解のある方だったので、アートメイク看護師の仕事内容も理解していくれていて、最低賃金保障も作ってくれていたのでかなり恵まれた環境だったんです。
通常はまず雇用でアートメイク看護師として働いて、指名予約で予約が埋まるようになってきたり知名度が上がってきて、「自己集客できそう」っていう段階になってから独立する方が多いと思います。やっぱり集客できなければ、収入もなくなってしまうので。
滝沢まいさんのキャリア|現役フリーランスアートメイク看護師
看護大学を卒業後、大学付属の大学病院(脳外科・形成外科の混合病棟)にそのまま就職し1年勤務。
美容皮膚科メインの美容クリニックに転職し、10年勤務。この間に結婚、出産を経験。
美容皮膚科で働きながら大手アートメイクスクールに通う。
アートメイク看護師としての経験を積んで、オンラインスクールの運営にも携わる。
医師と共同で櫻井グリコさんが立ち上げたTHE ARTMAKE TOKYOにてフリーランスで活躍し、トップアーティストになる。
滝沢まい
大学病院(脳外科・形成外科の混合病棟)で1年勤務
看護大学を卒業後、大学付属の大学病院にそのまま就職し、配属は急性期の混合病棟でした。脳外科がメインの形成外科との混合病棟で、1年勤務しました。
大学時代から美容看護師を目指していたんですけど、下積みをしておくためにまずは大学病院に就職して1年下積みをしたという流れですね。
元々目指しているところと違うこともありますが、患者さんが亡くなっていくのが本当に辛くてきつくて・・・。早めでも美容へ行けるなら行こうと思って、美容クリニックの転職活動を始めました。
美容皮膚科クリニックで10年勤務(アートメイク部門の立ち上げ提案)
当時は、少ない臨床経験で採用してくれる美容クリニックがほとんどなくて、応募条件が臨床経験3年以上のところばかりだでしたね。なので、とりあえず私の経歴でも面接をしてくれるところに沢山応募して、銀座の美容皮膚科に転職が決まりました。
美容外科も少し混じってたんですけど、美容皮膚科がメインのクリニックで、10年勤務しました。
美容看護師として働いていく中で、アートメイクの施術に興味を持って、大手のアートメイクスクールに働きながら通って、勤務している美容クリニックでアートメイク部門の立ち上げを提案してみたんです。
ただ、当時は今みたいにアートメイクのメニューを取り入れているクリニックは少なくて、私が勤めているクリニックもアートメイクに関していまいちピンときてなくて・・・。アートメイク部門を立ち上げるまでには、中々至らなかったんですね。
私もアートメイクをやりたい気持ちが強かったので、お世話になったクリニックを退職して、アートメイクの道に進むことにしました。
大手アートメイク専門クリニックへ転職
アートメイク専門クリニックの面接を受けに行ってたんですけど、子供がいるのでどうしてもフルで働けなかったり夜遅い時間の勤務が難しいこともあって、勤務の条件面でやっぱり受け入れてもらうことが難しかったんですね。しかもアートメイク未経験という立場だったので。
それで、未経験だったら熱意と根性を伝えるしかないと思って、色々なアートメイクの練習をした人工皮膚(練習シート)を持参して、スクールで何を学んできたか、入職したらこういうところで役に立てそうですっていうのをアピールしましたね。
そこでお返事をいただけた大手のアートメイク専門クリニックに就職することになりました。
アートメイク専門クリニックに入職してからは、先輩に教えてもらいながらアートメイクのスキルを身につけて施術にも入りながら経験を積んで、オンラインスクールの運営にも携わらせていただきました。
フリーランスになって独立
そこからフリーランスになるまでの流れなんですけど、実はアートメイクスクールに通ってる頃から、櫻井グリコとは知り合いで、ずっと連絡のやり取りをしてたんですよ。
連絡を取り合ってる中で、彼女は「クリニックの立ち上げをしようと思ってて、銀座で場所を探してる」っていうことだったので、「それにいつか私ものりたい」っていう話をしてたんです。
それが、私の中では1~2年後ぐらいだと予想してたんですけど、もっと早い段階でTHE ARTMAKE TOKYOが成長してきていて、「早く私もジョインして楽しいことしたい!」って思って、少し早めにフリーランスに転向しました。
ゆきまろ(藤尾有紀)さんのキャリア|美容クリニックの代表
新卒で就職した眼科に約1年勤務
長く勤めていく中で、お客様から美容クリニックの立ち上げのお話をいただく。
お客様からの提案で美容皮膚科クリニックの立ち上げに携わり、副主任も務める。
客として行った美容クリニックの院長から、美容クリニック立ち上げの誘いがあり、美容外科皮膚科クリニックの立ち上げに携わる。この美容クリニック立ち上げ前にアートメイクスクールに通い始め、スクールに通いながら美容クリニックでは主任を務め、アートメイク部門の立ち上げも行う。
株式会社メドビューティーを立ち上げ、代表を務める。
美容皮膚科クリニックであるLIAN clinicを立ち上げ、クリニックの代表と看護技術総責任者を務めている。
ゆきまろ(藤尾有紀)
眼科クリニックのオペ室で1年勤務
学校卒業後、最初に働いたのは眼科クリニックのオペ室で、その後の美容クリニックへの転職のタイミングでも、眼科のオペ室のバイトは続けていて、バイトも含めてトータルで1年ぐらい働いてると思います。オペ室の仕事が好きだったので趣味みたいな感じで働いていましたね。
美容クリニックの立ち上げ、アートメイク部門の立ち上げ
最初は大手総合美容クリニックでしばらく働いていたんですけど、やっぱり大手の総合美容で働いていると美容クリニックの立ち上げのお話をいただくことが多くて、お客様から声をかけていただいたり、別の美容クリニックの先生から声をかけていただくこともありました。
なので、大手総合美容クリニックの後に、お客様から声をかけていただいて、美容皮膚科クリニックの立ち上げと副主任を務めさせていただいて、その後は私が客として行った美容クリニックの院長から立ち上げのお話をいただいて、美容外科皮膚科クリニックの立ち上げと主任を務めさせていただきました。
立ち上げの際にオープンまで時間があったので、そのタイミングでアートメイクスクールに通い始め、オープン後は働きながらスクールに通い続けました。
この主任を務めた美容外科皮膚科クリニックでは、アートメイク部門の立ち上げもさせていただいて、立ち上げの後にフリーランスになったんです。
有難いことに色々と立ち上げに携わらせていただいたので、流れ的にフリーランスになりたいって思うのは普通の流れだったのかもしれないですね。
自分の会社・クリニックを立ち上げる
フリーランスになった後に立ち上げたメドビューティーでは、フリーランスのアートメイク看護師を雇用して、色々な美容クリニックと契約して、部屋を借りて施術を行っていたんです。メドビューティーでは私自身もアーティストとして働いていました。
メドビューティーの時には美容クリニックの部屋を間借りして施術を行っていたんですが、その後に立ち上げたLIAN clinicでは、自分自身で美容クリニックを持って運営をしています。
LIAN clinicでは、代表を務めながら自分自身も美容看護師・アートメイク看護師として施術に入っていて、マネジメント業務も行っています。
まとめ:アートメイク看護師は年齢を重ねても働ける
アートメイク看護師は美容系の看護師であるために、年齢が若い時にしかできないというイメージを持った人もいるでしょう。
しかし、実際は現役では50代前半まで、現場を離れた仕事に就けば60代・70代でも働ける可能性が大きいです。
身体的な負担が少ない分、重労働であることが多い病棟看護師よりも働きやすいとも言えるでしょう。
また、看護師の中で圧倒的に高収入であるアートメイク看護師であれば、セミリタイア・アーリーリタイアも実現しやすくなります。
さらにアートメイク業界はまだまだこれからの発展が見込まれる業界だからこそ、アートメイク看護師としてのキャリア選択も幅広くなっていくでしょう。
今後のキャリア選択のお役に立てれば幸いです。
アートメイクを受けるのにオススメのクリニック2選!
LIAN clinic
美容施術のスペシャリストである、ゆきまろ(藤尾有紀)さんが代表を務めるLIAN clinic。
LIANでは美容クリニック従属歴4年以上の経験豊富な看護師しか在籍できないため、熟練した技術をどのお客様にも提供できるのが魅力。お客様一人一人のお悩みに応じたフルオーダーメイド治療を提案。
アートメイクをはじめ、たるみ・毛穴・小顔治療に特化したメニューを提供しています。
\ご予約はHPにあるLINEからできます/
THE ARTMAKE TOKYO
リップアートメイクのスペシャリストである櫻井グリコさんと、眉毛アートメイクのスペシャリストである滝沢まいさんが所属しているアートメイク専門クリニック「THE ARTMAKE TOKYO」。
櫻井グリコさん、滝沢まいさんをはじめとし、厳しい採用基準をクリアした、わずか16%の精鋭のみが在籍。全てのアーティストがハイレベルなトップアーティストです。
黄金比をベースとした「似合わせデザイン」が得意で、好みやなりたいイメージなど希望に沿ってオーダーメイドでデザインしてくれるのが魅力。
\ご予約はHPにあるLINEからできます/